WRC2018/05/22

勝田貴元、「リタイア後は学びに重点を置いた」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムで欧州で修業している勝田貴元は、先週末のラリー・デ・ポルトガルに参戦、ダブルパンクによるデイリタイアを経験しながらもWRC2選手権13位で完走を果たしている。

 スウェーデンで地元のポントゥス・ティデマンドを破ってWRC2初勝利を飾った勝田はここでも表彰台を巡る果敢なチャレンジが期待されたが、他の多くのドライバー同様、荒れた路面でパンクに悩まされることになった。彼は金曜日の午後、SS5で2度のパンクを喫し、スペアタイヤを1本しか積んでいなかったためデイリタイアを余儀なくされることになった。

 勝田はラリー2規定により翌日再出走した後は、荒れた路面での経験を積むことに重点を置いて様々なことを試しながら走行し、最終的にWRC2選手権13位でラリーを終えることになり、選手権でも順位を一つ落として6位となった。

「とても難しいラリーでした。ポルトガルは昨年に続き2度目でしたが、昨年はここまで道が荒れている印象はなく、今回は本当に信じられないようなコンディションでした。SS5でパンクを2回してしまったのですが、スペアを1本しか持っていなかったのでその日は走行を続けることができませんでした。翌日からは、学ぶことに重点を置き、いくつかのセッティングやドライビングスタイルを試しながら走りました。とても厳しい週末となりましたが、この経験は必ず今後に役立つと思います」と勝田は語っている。