WRC2017/06/11

勝田貴元、サルディニアWRC2で3位表彰台

(c)TMR

 ラリー・イタリア・サルディニアは11日に最終日を迎え、TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムにて欧州で修行中の勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が厳しい戦いに生き残ってWRC2の初の表彰台を獲得することになった。

 勝田は金曜日の最終ステージで3位に浮上、土曜日にはエンジンに問題があり、さらにパンクも経験したものの、難しい最終日も3位を守り切ってキャリア初の3位ポディウムを獲得することになった。WRC2でのポディウムは日本人ドライバーとして初の快挙となる。

「厳しいラリーでした。でもこのラリーを最後まで走りきることができて本当に嬉しい。チームの皆さんとコドライバーのマルコ(・サルミネン)に心からありがとうと言いたい。この経験を糧に次はもっともっと速くなれると信じている」と勝田は喜びを語っている。

 後続に1分31.3秒差をつけて首位で最終日を迎えたシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)は着実な走りでゴールを目指し、最終的に19ステージのうち13SSでトップタイムを奪い、2位のオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)に2分16.4秒差をつけて今季初優勝を獲得、シュコダ・モータースポーツのドライバーがこれまでの7戦全戦で優勝を飾ることになった。

 ヨハン・ロッセル(シトロエンDS3 R5)が4位、ピエール-ルイ・ルベー(フォード・フィエスタR5)が5位でフィニッシュすることになった。

 また、TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムの新井大輝(フォード・フィエスタR5)は、土曜日のSS12でもミスによりサスペンションを壊してリタイアとなっていたが、最終日もSS17でアクシデントによりマシンを止めることになった。