WRC2018/02/19

勝田貴元、スウェーデンでWRC2初優勝

(c)Rally Sweden

 ラリー・スウェーデンのWRC2カテゴリーでは、トヨタGAZOOレーシング・チャレンジプログラムで欧州遠征中の勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が、見事、WRC2での初優勝を飾った。 日本人ドライバーが世界ラリー選手権のサポートカテゴリーで表彰台の頂点に立ったのは、2007年ラリー・ニュージランドの新井敏弘以来、11年ぶりの快挙になる。

 勝田は3日間に渡ってスウェーデンの雪と氷の難しいコンディションにおいて、WRC2選手権の昨年のチャンピオンであるポントゥス・ティデマンド(シュコダ・ファビアR5)とそのチームメイトであるオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)という経験で勝るうえに北欧人である2人と三つ巴で激しいバトルを繰り広げた。 

 最終日は勝田が13.6秒をリードして迎えたものの、オープニングステージのSS17でティデマンドに遅れを取り、差を9.8秒に詰められた。それでも勝田は「プレッシャーはない」と述べ、非常にリラックスした様子だった。

 続くSS19では、「このステージでは思いきりプッシュした」と語った通り、ティデマンドやヴェイビーを上回るタイムを出す。そして最後に残されたSS19を安全に走り抜き、WRC2カテゴリーでの初勝利を手にした。

「ラリー・スウェーデン! WRC2で勝ちました!! 応援ありがとうございました! 皆さんの応援のお陰で最後まで気持ちを強く持てました! 感謝です!」と勝田はSNSで語っている。