WRC2022/08/04

勝田貴元、フィンランドで表彰台を目指す

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTネクストジェネレーションの勝田貴元は今週末に開催されるラリー・フィンランドで表彰台を目指す。

 勝田は現在ユヴァスキュラのサービスパークに近い場所に居住しており、このイベントを自身のホームラウンドと捉え、大きな期待を寄せている。

 フィンランドはこれまで勝田にとって必ずしも優しいイベントではない。2021年は2日目にパイアラー・ステージでコースアウトしてリザルトを逃し、過去3回のRally2での参戦でも完走を逃している。それにも関わらず、勝田は大好きなイベントで雪辱を果たしたいと意気込んでいる。

「現実的な目標を考える必要がある」と勝田は語った。「表彰台というのは現実的な目標だ。出来る限りプッシュするつもりだ」

「だが、大きな期待を持ちすぎると、プッシュしすぎてミスをするかもしれない。限界を見極めて、自分にできることをしたい。たとえ5位以内であっても、僕にとってはとてもいい結果だ」

「昨年はパイヤラーのステージでのクラッシュで、すべてのステージを走ることができなかった。良いタイムを出すことが大事だが、すべてのステージで良いタイムを出さない限り、戦いにならない」

 勝田が最も得意とするのは、今週のような高速グラベルステージだ。勝田は、キャリアの初期に4度の世界チャンピオンであるトミ・マキネンの下で指導を受け、フィンランドの地方ラリーでドライビング技術を習得した。

「もちろん、今年はラリー・ジャパンがあるし、そこが僕の本当のホームラリーであることは間違いない」と彼は続けた。「しかし、ラリーを始めて以来、ずっとフィンランドに住んでいた」

「いまや僕のホームのように感じている。それは日本に対して以上かもしれない。家族もここにいるし、道もステージのスタイルもよく知っているし、この場所もかなり詳しい。トヨタでヨーロッパを中心にかなり戦ったが、フィンランドでも多くのことをしてきたからね」