トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのトミ・マキネン代表は、TGR育成ドライバーの勝田貴元を来季、ヤリスWRCで数戦走らせたいと語った。
トヨタはすでに来季のWRCドライバー育成に向けて勝田の参戦プログラムを強化することを発表していたが、今回初めてその計画のなかにWRカーの参戦プログラムが含まれることが明らかとなった。
ラリーGBの最終日、WRCライブのゲストとして招かれたマキネン代表は、勝田の将来のプログラムについていま準備しているところだと慎重に語りながらも、WRカーで数戦に参戦できるようにテストなどで準備を行う計画であると明かしている。
「タカモトは絶対に才能があると僕も思っている。我々はいま、彼の今後のプログラムを準備しているところだ」とマキネンは語った。
「彼はスウェーデンのWRC2で驚くべき速さをみせて、日本人であるにもかかわらず、地元出身のシュコダ・ワークスのドライバーを破って優勝を飾っている。彼はほかのラリーでもいいパフォーマンスと素晴らしいステージタイムを出している。ターゲットとなる来年のWRカーのドライブにはまだいくつもの経験を必要としているのでその準備もすることになる。もちろん来年の参戦プログラムのメインはR5カーになるが、ターゲットを数戦に絞ってWRカーでステアリングを握れるように準備するつもりだ」
勝田の今季は次戦の第12戦ラリー・デ・エスパーニャのWRC2となっており、来季の参戦プログラムは決定次第発表されることになっている。