WRC2017/06/11

勝田貴元、WRC2の3位をキープして最終日へ

(c)Michelin

 ラリー・イタリア・サルディニアのレグ2が10日に行われ、TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムにて欧州で修行中の勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が灼熱のサバイバル戦を戦い抜いてWRC2の3位をキープ、明日の最終日、世界選手権での初の表彰台に挑む。

 金曜日の最終ステージで3位まで浮上した勝田は、土曜日の朝のステージでエンジンに問題を抱えたものの、引き続きポジションをキープ、気温30度を超えた午後のステージでは3ステージ連続で3番手タイムを奪って3位を堅持している。

「DAY2はエンジンにちょっと問題がありました。それから、SS12のフィニッシュ付近でパンクがありましたが、WRC2の3位をキープすることができました。明日の最終日に残された4ステージもクレバーなドライビングで頑張ります!」と勝田は語っている。

 トップで土曜日を迎えたシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)は、SS12でリヤタイヤに異変を感じてペースを落としたものの、事無きを得ており、この日行われた6ステージのうち5SSでトップタイムを奪い、2位につけるオーレ・クリスチャン・ヴェイビー(シュコダ・ファビアR5)との差を1分31.3秒までリードを広げている。

 ヨハン・ロッセル(シトロエンDS3 R5)が4位をキープ、デイ1のクラッシュで表彰台圏内から転落したピエール-ルイ・ルベー(フォード・フィエスタR5)は土曜日もブレーキに問題を抱えて追い上げならず5位にとどまった。

 また、木曜日のスーパーSSで電子制御に問題が発生したためにリタイアとなっていた新井大輝(フォード・フィエスタR5)は、土曜日のSS12でもミスによりサスペンションを壊してリタイアとなってしまった。新井は最終日にラリー2でリスタートすることになっている。