WRC2017/08/26

名車マツダRX-7グループBカーが競売に

(c)RMSothebys

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 自動車競売会社として世界的に有名なRMサザビーズが、9月6日にロンドンで開催されるオークションにマツダRX-7 EVOグループBワークスを出品する。

 マツダRX-7 EVOグループBワークスは、アキム・ヴァルムボルトが代表を務めたマツダ・ラリー・チーム・ヨーロッパ(MRTE)がグループB時代に初代RX-7をベースに開発されたもので、このマシンは後期型のエボリューションモデルとなる。ヴァルムボルト自身もこのエボリューションモデルのデビュー戦となった1984年アクロポリス・ラリーでは9位に入っている。

 マツダRX-7 EVOグループBワークスは、グループB規定を満たすために20台の製作が計画されたが、1986年にグループBの廃止が決まったため最終的に7台のみが製作されただけだとRMサザビーズは説明しており、今回オークションにかけられるシャーシナンバー「MTRE 019」は1985年に製作された最後の1台となるという。

 MTRE 019は製作後、実戦には一度も使われたことがなく、ベルギーのMRTEの施設内に保管されたあと、1990年初めにマツダのスイス・インポーターに数台のシャシーやパーツともに売却され、その後、スカンジナビアの業者を経由して現在のオーナーのコレクションの一台になっている。

 RMサザビーズによれば、MRTE 019は、RX-7グループBラリーカーとしては数少ないワークススペックのオリジナル状態を保った一台であり、おそらくラリーに参戦したヒストリーをもたない唯一のマシンと推定されるという。

 ロットナンバー123、マツダRX-7 EVOグループBワークスの落札価格について、RMサザビーズは17万〜19万ポンド(およそ2200万〜2470万円)と予想している。