RallyCross2018/04/30

吹雪のポルトガルRX、クリストファーソンが優勝

(c)FIAWorldRallycross.com

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 世界ラリークロス選手権第2戦ポルトガルRXは4月29日に最終日を迎え、雨から雪へと変わる天候のなかでPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンチームヨハン・クリストファーソン(VWポロR)が開幕から2連勝を飾ることになった。

 前日までの青空から一変、日曜日は朝から雨となったモンタレグレ・サーキット。ウェットコンディションのなかでEKSアウディスポーツチームのアンドレアス・バックルド(アウディS1 EKS RXクワトロ)が速さをみせて、Q3とQ4で一番時計を叩き出し、初日5位から予選トップに躍りだすことになった。しかし、セミファイナルでは予選5番手からセミファイナルに進出したクリストファーソンが1コーナーで鮮やかにトップに立ち、ファイナルレースのフロントローを決めることになった。

 セミファイナルのあとから吹雪のような雪が降り始め、コンディションはさらに悪化、ポールポジションからスタートすることになったチーム・プジョー・トタルのティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)がスタートで出遅れるなか、クリストファーソンはファイナルでも好スタートを決めて1コーナーをトップでクリアすることになる。

 路面は雪により滑りやすくなるなかクリストファーソンはハンセンに対してじわじわとリードを広げ、ハンセンは2周目の終盤でリヤのコントロールを失い、シケインでバリアに衝突してスピン、最後尾へと後退してしまう。

 ハンセンの後退によって2番手に浮上したのはバックルドだ。しかし、彼はペースが上がらず、1周目にジョーカーラップを終えたローブが迫り、4周目の1コーナーでパスすることになる。だが、5周目の時点ですでにトップのクリストファーソンは4.89秒あまりをリードしており、最終ラップでジョーカーラップをチョイスしたものの、ローブに接近するチャンスを与えることはなく優勝を飾ることになった。

 ローブと1周目にジョーカーラップで大接戦のバトルを演じたペター・ソルベルグ(VWポロR)もローブに続いてバックルドの背後に迫ることになったが、彼はバックルドが最終ラップでジョーカーを選ぶまでに抜くまでに至らずローブ追撃を断念、3位でフィニッシュすることになった。
 
 バックルドは4位に終わり、プロドライブが製作したルノー・メガーヌRS RXを駆ったゲラン・シシェリが初のファイナルレースを5位でフィニッシュすることになった。