ヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第6戦バルム・チェコ・ラリー・ズリンは25日金曜日の夜にホストタウンのズリン市街地で行われたズリン・スペシャル・ステージで開幕、シュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)が最速タイムでラリーをリードすることになった。
チェコ選手権の一戦でもあるバルム・チェコ・ラリー・ズリンだが、コペツキは今季開幕戦から5連勝を飾り、7月に開催されたラリー・ボヘミアですでにチェコ・チャンピオンを決めている。
金曜日の夜にナイトステージとして行われた9.51kmのオープニングステージでコペツキは7分03秒のトップタイムを叩き出し、地元のヴァーツラフ・ペッシ(フォード・フィエスタR5)に4.1秒差をつけてラリーをリードすることになった。
また、予選ステージでトップタイムを奪って、ケガによる療養前の速さを取り戻しつつあることを証明したロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)は、コペツキから4.6秒差の3番手タイムで続いている。
「ドライビングは完璧ではなかった。このステージはいつもトリッキーだし、特に最初のラップでは注意を要するステージなんだ」とラリーリーダーに立ったコペツキは語った。
「予選ステージを見るかぎり、今年もルクヤヌクとのビッグバトルになりそうだ。去年の再現だね! もちろん彼だけでなく多くの速いドライバーがいる。ヴァーツラフ・ペッシは地元のヒーローだし、ロマン・クレスタもきっと速いだろうね。ファビアR5は信頼できるマシンなのでバルムでの6回目の勝利を目指すよ」
4番手のトーマス・コストカ(シュコダ・ファビアR5)、6番手のロマン・クレスタ(シュコダ・ファビアR5)と地元勢が上位を占めるなか、5番手にはERCリーダーのカイエタン・カイエタノビッチ(フォード・フィエスタR5)が続いている。選手権2位につけるブルーノ・マガラエス(シュコダ・ファビアR5)は12番手と出遅れている。
また、ERCジュニアU27はフィンランドのヤリ・フットネン(オペル・アダムR2)がトップタイムでリード、チームメイトのクリス・イングラムはテクニカルトラブルで惜しくもリタイアとなっている。
レグ1は引き続き26日土曜日の朝に行われる8.85kmのブビスコピッツァのステージからリスタート、8SS/99.62kmが行われる。気温は30度を超えると予測されており、人にもマシンにも厳しい一日になりそうだ。