ERC2022/05/13

地元モンゾンがERCカナリアスの予選トップ

(c)ERC

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第3戦のラリー・イスラス・カナリアスは12日木曜日の午後に予選ステージが行われ、地元出身のルイス・モンゾン(シュコダ・ファビアRally2エボ)が最速タイムを記録して完璧なスタートを切った。

 3.89kmの予選ステージは首位からトップ5までのギャップが1秒未満の接戦となったが、カナリアスで3度の優勝経験を持つベテランのモンゾンがライバルたちに0.5秒差をつけて一番時計を叩き出した。

 ラリーの開催地であるラス・パルマス生まれのモンゾンは、カナリアス選手権で3度の王者、スペイン選手権で2度の王者を獲得しているほか、ERCでも5度の優勝経験を誇っている。このカナリアスでは天候や路面などへの経験値も高いモンゾンが初日の出走順を最初に選択することが可能となる。

「(予選を首位で終えたことは)良いことだが、このステージについてはよく知っていた」と56歳のモンゾンは語った。「(このステージには)自宅もあるし、小さなバイクのコースもあり、ルート終盤もよく知っているから、良いタイムを出すのは簡単だった」

「本当のラリーは明日からだ。明日は事情が異なる。良い結果を出すために頑張るが、ここで勝つことはとても難しい。どのドライバーも非常に速く、もし5秒でも遅れると、タイムを取り戻すのは非常に大変で頭の痛い問題となる」

 前戦のラリー・アソーレスの勝者であるチームMRFタイヤのエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が2番手タイム、チームメイトのシモーネ・カンペデッリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が同タイムでトップ3を占めている。

 スペインのエンリケ・クルス(フォード・フィエスタ Rally2)はカンペデッリから0.1秒遅れ、オーストリア・チャンピオンでターマックの達人であるシモン・ワグナー(シュコダ・ファビアRally2エボ)はクルスから僅か0.06秒遅れでフィニッシュした。

 ワグナーは前戦アソーレスでERC初表彰台を獲得しており、カナリア諸島では優勝候補の一角に挙げられている。

 6番手はポーランドのグジェゴシュ・グジェブ(シュコダ・ファビアRally2エボ)、今シーズン初のERC参戦を迎えた4度のフランス・チャンピオンであるヨアン・ボナート(シトロエンC3 Rally2)が7番手タイム獲得した。また、開幕戦勝者であるスペインのニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は8番手にとどまり、アルベルト・バティストーリ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が9番手、ハビエル・パルド(シュコダ・ファビアRally2エボ)がトップ10に名を連ねている。

 ラリーは土曜日の夜、ラス・パルマスのサービスパーク周辺を舞台にした1.5kmの短いスーパーSSで開幕する。