WRC2019/04/12

引退ペターへワークスチームがお別れメッセージ

(c)Prodrive

 トップレベルからの引退を発表したペター・ソルベルグに対して、かつて彼が所属していたワークスチームがお別れのメッセージを発表した。

 ソルベルグにとってキャリアにおいてもっとも長い時間を過ごしたのはプロドライブ/スバル・ワールドラリーチームだった。彼は2000年の終盤から2008年までにインプレッサWRCで125戦に出場、2002年ラリーGBでWRC初勝利、2003年のワールドチャンピオン獲得、通算13勝はすべてプロドライブ/スバルで成し遂げたものだ。

プロドライブ(スバル・ワールドラリーチーム):「リタイアを楽しんでください。プロドライブへ初めて来た日のことが思い出されるよ。あのとき、君は駐車場でインプレッサWRCに飛び乗ったときのことだよ。そして2002年に君が最初に勝利したのはウェールズ・ラリーGBだった。そしてコルシカ島のシェイクダウンでのクラッシュ、もちろんワールド・ラリーチャンピオンを獲得した2003年のこともね! 限りないエネルギーと熱病にかかったような君がいなくなると寂しくなるよ」

 ソルベルグにとって初めて所属したファクトリーチームがMスポーツであり、1999年スウェディッシュ・ラリーでワークスドライバーとしてのキャリアが始まり、トップカテゴリーでの最後のシーズンを送った2012年もMスポーツだった。

Mスポーツ:「ありがとう、ペター。モータースポーツの最高峰のレベルで20年というのは、信じられない年月だ。1999年のサファリ・ラリーから2012年のラリー・カタルニアまで、君は我々の楽しい仕事仲間だったね、感謝しているよ! あなたが次にどんなことをして我々すべてを楽しませてくれるのか待ちきれないよ」

 世界ラリークロス選手権に転進したソルベルグは、フォルクスワーゲン・モータースポーツの協力によって自身のチームを結成、2017〜2018年にVWポロRスーパーカーを駆って、チームとしてドライバーとチームの王座に輝いている。フォルクスワーゲンは有終の美を迎えるソルベルグのために「お別れツアー」のサポートをすることを発表している。

フォルクスワーゲン・モータースポーツ:「ペター・ソルベルグの有終の美だ。ミスター・ハリウッドの呼び名を持つ彼は、世界選手権のようなトップレベルのモータースポーツでのキャリアを終了すると発表した。そして彼はそれをお別れツアーという形で終える。ペター・ソルベルグの最後の一幕だ。彼の際立ったキャリアを、彼は世界中のファンの前で走ってフィニッシュする。ペターのキャリアの一部に関われたことは光栄だ。そして我々は彼のお別れツアーをサポートできることを幸せに思う」