WRC2019/07/03

新しいフィエスタR5がイープルでデビュー

(c)M-Sport

 Mスポーツの新しいフォード・フィエスタR5が先週末にベルギーで行われたイープル・ラリーで初めて公の舞台でデビューした。

 エリック・カミリーは、オールターマックのベルギー・クラシックイベントでフィエスタR5をゼロカーとして走らせた。彼の記録したタイムは、恐らく土曜日までラリーのトップ勢を悩ませただろう。

「我々はエリックのイープルの成果にとても満足している」とMスポーツチーム代表のリチャード・ミレナーは語った。

「このイベントの背後にある考えとしては、純粋に、ヨーロッパで最も人気のあるターマックラリーの1戦で多くの人の前でマシンを披露することだった。我々はそれをし、それ以来、素晴らしい反応を得ている」

 ミレナーは当初、マシンのセットアップはベルギーのルートに対して完璧ではないと語っていたが、チームは2日目にはマシンを調整した。

「エリック(・カミリー)はフランスでテストを行なった」とミレナーは語った。「マシンはおそらく、よりフランスに合わせてセットアップされていた。しかし一旦マシンを合わせた後は、スピードが本当に速くなった。マシンは確実かつ迅速に走った」

 タイヤの仕様が異なるためにタイムの公式の比較はできないが、ミレナーは、カミリーはWRC2スペックのミシュランタイヤを走らせていたにもかかわらず、彼らはトップ争いができるほど速かったと語った。

「これはWRCのラウンドではなかったので、他のドライバーの大半は少し早い国内仕様のタイヤを走らせていた」

 カミリーはベルギーでの初参戦を楽しんだと語っている。

「僕は本当にイープルでマシンをドライブするのを楽しんだ。たくさんのファンが観戦し、素晴らしい雰囲気で、マシンはたくさんの注目を集めていた!」

 フィエスタR5は現在ホモロゲーションプロセスの最中で、Mスポーツは次は来週末のラリー・エストニアにテーム・スニネンを参戦させる予定だ。