WRC2019/06/08

新フィエスタR5はカミリーがイープルでデビューへ

(c)M-Sport

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 エリック・カミリーは、6月27日から29日にかけて行われるイープル・ラリーでMスポーツの新しいフォード・フィエスタR5をコースオープンカーとしてデビューさせ、初めてこのマシンを世界に披露する。

 2016年にMスポーツ・ワールドラリーチームから世界ラリー選手権のトップカテゴリーにフォード・フィエスタRS WRCでフル参戦したカミリーは、フォルクスワーゲン・ポロGTI R5のテストを担当したほか、最近ではシトロエン・レーシングのグラベルのための開発テストにも参加しており、開発ドライバーとしての腕前も高く評価されている。

 もちろんカミリーは新しいフィエスタR5の開発にも関わっており、Mスポーツ・チームの代表を務めるリチャード・ミルナーはイープル・ラリーでのニューマシンのデビューにおいてもっともふさわしいドライバーとして選んだと述べている。

「エリックはチームにとってこれ以上ないドライバーだ。彼は我々と一緒に多くの開発作業を行ってきた。我々はイープルでフィエスタR5をゼロカーとして走らせるだけだが、彼は良い仕事をすると確信しているよ」

 MスポーツのフィエスタR5は2013年にデビュー以来、世界で初めて300台が販売されたR5マシンとなっている。新しいフィエスタR5のFIAホモロゲーションは7月1日が予定されており、ガス・グリーンスミスによって8月1日から4日まで開催されるラリー・フィンランドにおいて公式戦デビューが予定されている。

「新しいフィエスタR5の注文はすでにかなり受けている。イープルでそれを初公開するのは良いことだし、それは中央ヨーロッパにおけるWRCを除けばもっとも大きなターマックイベントになる。ここは2013年に初めて我々がオリジナルのフィエスタR5をゼロカーとして走らせた場所だ」とミルナーは付け加えた。

 ポロGTI R5を昨年のラリー・デ・エスパーニャでデビューさせているカミリーは、この新しいフィエスタR5をデビューさせることができるという栄誉に預かったことに興奮している。

「イープル・ラリーで全く新しいフォード・フィエスタR5をドライブすることに本当に興奮しているよ」とカミリーは語った。

「ティエリー・ヌーヴィルが2013年に最初のフィエスタR5をイープルでドライブしたのを覚えているよ。ちょうど6年後に改良されたニューマシンを僕が同じようにデビューさせることができるのは本当に素晴らしいことだ」

「僕はこのニューマシンのテストと開発に関わっていたし、Mスポーツの開発者たちは素晴らしい仕事をしたと言わなければならない。ドライブすればすぐに改良を感じることができる。デザイナーとエンジニアの作業によって本当にあらゆる領域で進化を遂げている」