JAPAN2018/10/15

新井がハイランドで今季5勝目、全日本王者決定

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 10月13〜14日に行われた全日本ラリー選手権第9戦M.C.S.C.ラリー・ハイランドマスターズでSUBARU TEAM ARAIの新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が今季5勝目を飾り、今シーズンのJN-6クラスの全日本チャンピオンに輝いた。

 2018年シーズンも残すところあと2戦となり、タイトル争いが佳境となるなか、ランキング2位につける勝田範彦がラリー前に鎖骨を負傷したためにラリーを欠場、選手権リーダーの新井は4位以内でフィニッシュすればその時点でチャンピオンが確定する状況のなかでラリー・ハイランドマスターズは始まることとなった。

 初日は3つのステージでベストタイムを奪った鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)がリード、ベストタイムを分け合うような形で新井が6.3秒で続く展開となった。しかし、最終日の朝、ベストタイムを奪ってリードを10.6秒へと広げた鎌田がトランスミッションの問題からSS8でマシンストップ、首位に立った新井が奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)の追撃から逃げ切って今季5勝目を飾ることになった。

 福永 修/齊田美早子(三菱ランサーエボリューション)は初日4位をめぐって激しいポジション争いを繰り広げたが、ロードセクションでスライドしてオフしたため、生田輝明/馬瀬耕平(スバルWRX STI)がJN-6で初のポディウムとなる3位でフィニッシュしている。

 JN-5クラスは、川名 賢/保井隆宏(シトロエンDS3 R3 MAX)が初日からのリードを守って優勝を飾ったものの、3位でフィニッシュした小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3 MAX)が今季のチャンピオンを決めている。

 JN-4クラスは山口清司/山本磨美(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-3クラスは明治慎太郎/北田 稔(トヨタ86)、JN-1クラスは内藤学武/小藤桂一(スズキ・スイフトスポーツ)がそれぞれ優勝を飾っている。

 また、併催の日本アルペンラリー・ヒストリックシリーズは、箕作有俊/福井一郎(三菱ギャランVR-4)がリードしたものの終盤でトランスミッションの問題からストップ、今季2勝目を飾った新垣 浩/新垣久美子(日産チェリーX1)が初代チャンピオンに輝いている。