JAPAN2018/07/02

新井がラリー・カムイ逆転優勝、今季3勝目

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 2018年全日本ラリー選手権第6戦ARKラリー・カムイが6月30日〜7月1日に行われ、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が逆転で今季3勝目を飾った。

 朝がたは前日まで降った雨の影響でウェットコンディションでのスタートとなったラリー初日、晴れ間が覗き、午後にはダストが舞い上がるまで路面が変化、さまざまな路面変化との戦いとなるなか、鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)が4つのベストタイムを奪ってラリーをリード、新井が5.1秒差で続く展開となった。

 鎌田はこのまま地元での勝利にむけて逃げ切りを図りたいところだったが、雨で湿った最終日のオープニングSSで新井に0.7秒差で首位を明け渡し、さらに路面が荒れたSS9で石にヒットしてパンク、38秒を失って3位へと後退することになってしまった。

 2位へと浮上した勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)は朝のループと同様に22.91kmのロングステージの2回目の走行でもベストタイムを奪って首位を快走する新井に5.8秒差まで迫ったが、最終ステージでこの日2つめのベストタイムを奪った新井が勝田に10.6秒差をつけて優勝を飾ることになった。

 3位には鎌田、4位には奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)が続き、初日を5位で終えた柳澤宏至/加勢直毅(スバルWRX STI)は最終日の朝にコースオフしてリタイアとなっている。

 JN-5は波乱の最終日となり、初日をリードした小濱勇希/馬場雄一(シトロエンDS3 R3T MAX)がSS10でまさかのコースアウト、2位に続いていた川名 賢/保井隆宏(シトロエンDS3 R3T MAX)も駆動系の問題から後退、最終ステージでサスペンションを壊してリタイアとなってしまい、最終的に横嶋 良/木村裕介(プジョー208 R2)が優勝することになった。

 JN-4クラスは、上原 淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック・タイプR)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-2クラスは長崎雅史/秋田典昭(トヨタ86)、JN-1クラスは古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。

 次戦、全日本ラリー選手権第7戦MSCCラリーinいわきは、8月23日〜26日に福島県いわき市を中心に開催される。