WORLDWIDE2017/09/24

新井大輝、スペイン前哨戦ラリー・オウレンセ優勝

(c)Rally Ourense Ribeira Sacra

 スペインで行われた地方戦、ラリー・オウレンセ-リベイラ・サクラで新井大輝(フォード・フィエスタR5)が総合優勝を飾った。

 TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムにて欧州でトレーニング中の新井と勝田貴元は、2週間後にスペインで開催されるターマックとグラベルのミックスステージで行われるラリー・デ・エスパーニャの準備として、9月23〜24日にスペイン北西部のガリシア州オウレンセで開催されたガリシア地方選手権の一戦でもあるラリー・オウレンセ-リベイラ・サクラにトミ・マキネン・レーシングのフォード・フィエスタR5を駆って参戦した。

 二人にとってはR5マシンによる初めてのターマックイベントとなったが、金曜日夜に行われたオープニングステージではスペイン選手権で2位となったこともあるアルベルト・メイラ(三菱ランサーエボリューションX)がリード、新井は2秒差の2番手タイムで好スタートを切ることになった。

 新井は、グループNマシンながら地元を知り尽くしたガリシア州チャンピオンのメイラの速さに驚きつつも、SS2では0.94秒差の2番手で食い下がり、SS5ではトップタイムを奪って首位に浮上する。新井はSS6でも首位をキープしてみせたが、SS6、7と連続してベストタイムを奪ったメイラが最終サービスを前に首位を奪還する。

 残されたのはナイトステージの2つのステージ。だが、メイラはSS8でトランスミッション・トラブルに見舞われてしまい28秒をロス、この日2つ目のトップタイムを奪った新井が24.9秒差をつけてふたたび首位に立つ。

 新井は最終ステージでは2番手タイムにまとめ、2位のイアゴ・カーマーニョ(フォード・フィエスタR5)に57秒差をつけて圧勝を飾ることになった。メイラは最終ステージでも1分近くを失い、3位に終わっている。

 また、勝田はオープニングSSこそ5番手タイムという慎重なスタートとなったが、SS2では3番手タイムで早くも3位へと浮上、SS3ではベストタイムを叩き出して新井に1.4秒差まで迫ることになった。しかし、彼はSS5で激しくクラッシュ、あえなくリタイアとなっている。