WORLDWIDE2022/03/23

新井大輝がラリー・オブ・ネイションズに参戦へ

(c)ERC

 2020年の全日本ラリー選手権チャンピオンの新井大輝は、来月メキシコで開催されるラリー・オブ・ネイションズ・グアナフアトに、チーム・ジャパンから参戦する。

 国別対抗戦として4月1日〜3日に行なわれるラリー・オブ・ネイションズのドライバーはこれまで数名しか判明していなかったが、10日後の開幕に向けて参戦メンバーが続々と明らかになってきた。

 ラリー・オブ・ネイションズ主催者は、日本からは大輝とともに昨年の唐津でJN2優勝を飾っている石井宏尚が参戦していることを明らかにしている。

「大輝と石井がグアナファトに来ることは、ラリー・オブ・ネイションズがいかに国際的な大会であるかを示すものだ」とイベントマネージャーのジル・スピタリエは語った。「日本はグアナファト州にとって重要な国であり、5,000人以上の日本人がここグアナファト州に住んでいる」

「私にとって最も重要なことは、ラリー・オブ・ネイションズが、グアナファトのような美しい土地で、競技の素晴らしさを伝えることだ。我々は日本のファンがいかにこのスポーツを愛しているか知っているので、彼らが日本に帰ったあと、この素晴らしいラリーについて沢山の話をしてくれることだろう」

 チーム・フランスは、すでにMスポーツ・フォードのオフィシャルドライバーであるアドリアン・フールモーの参戦が明らかになっているが、新たに1994年のワールドチャンピオンで現在63歳のディディエ・オリオールの参戦が決まっている。彼は最近、セバスチャン・ローブとともにレース・オブ・チャンピオンに参加している。

 チーム・ノルウェーは、2020年のWRC2チャンピオンのマッズ・オストベルグと2度のノルウェー・チャンピオンのエイヴィンド・ブリニルドセンという強力なラインナップになる予定だ。

 チーム・イギリスからは、Mスポーツの開発ドライバーであり経営陣の一人でもあるマシュー・ウィルソンが出場する。彼は以前に2008年のメキシコで6位でフィニッシュしたこともあるトップドライバーだった。今のところチームメイトは明らかになっていない。

 チーム・スペインは当初はWRCトップドライバーであるダニエル・ソルドの参戦が噂されたが、最終的には、ERC開幕戦ラリー・ファフェで優勝し、元ジュニア世界チャンピオンのニル・ソランスとともに2020-2021年にERC3ジュニア2位となっているジョセップ・バッサスの布陣となった。

 チーム・フィンランドは、カッレ・ロヴァンペラの父ハリ・ロヴァンペラの参戦に加え、23歳のルペ・コルホネンの参戦が決まったようだ。

 チーム・イタリアからは今季ERC開幕戦で5位となったアルベルト・バッティストッリ、2020年RGTカップチャンピオンであり2021年のERCクリオ・トロフィーのチャンピオンであるアンドレア・マベリーニという二人が参戦する。

 チームUSAはデイブ・カラペチャンとマイク・グローバー、チーム・ドイツはドイツは、元オペルのオフィシャルドライバーであるニキ・シェールとルーマニア選手権2位のセバスチャン・バルブというメンバーだ。

 地元のチーム・メキシコは、トップドライバーのベニート・グエラ・ジュニアと彼の父であるベニート・グエラによる親子での体制だ。