WRC2018/07/25

旭化成、WRCとパートナーシップ契約を締結

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 旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小堀 秀毅)は、FIA世界ラリー選手権とオフィシャルパートナーシップを締結したことを発表した。同社がモータースポーツの公式スポンサーに関与するのは初めてのことになる。

 旭化成は、ラリー・ドイッチュランド(8月16〜19日)、ラリーGB(10月4〜7日)、ラリー・デ・エスパーニャ(10月25〜29日)において、WRCオフィシャルパートナーとして協賛し、イベントではラリーカーのフロントウィンドガラスや、開催都市の市内および近郊のラリーコースに同社のグループロゴが掲出される。

 旭化成の主力事業は化学品、繊維、エレクトロニクス、住宅建設、ヘルスケア、医薬品のほか、金属材料の代替として自動車の軽量化を実現するエンジニアリング樹脂や、快適性に優れるカーシート用人工皮革、カーオーディオや音声処理技術を利用した車内コミュニケーションシステムなど、自動車に関連する事業をグローバルに展開していている。

 また、昨年にはEVメーカーであるGLM株式会社(本社:京都府京都市)との共同開発により、「自動車の安全・快適・環境への貢献」をテーマとし、旭化成グループの自動車関連部材を搭載したコンセプトカー「AKXY(アクシー)」を完成させている。

 旭化成はWRCとのパートナーシップについて次のように説明している。

「昨年は世界155の地域で延べ13,000時間以上にわたって映像がテレビ放映され、SNS配信やライブ動画なども合わせると、約8億5,000万人が視聴している。特に欧州では年間10ヵ国で競技が行われ、F1に勝るとも劣らない人気を誇っている。歴史的に欧州での人気が高く、開催地域に密着したモータースポーツであるWRCとのパートナーシップの締結を通じて、欧州各国における当社の認知度向上を図るとともに、最も過酷な環境で速さを競うことで自動車性能の向上に常に挑戦し続ける自動車産業への貢献を目指していく」

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリヴァー・シースラは、次のように述べている。

「旭化成がWRCファミリー、すなわちハイレベルでの連携をもつ選手権のパートナーに加わったことを歓迎したい。旭化成グループはクリーンな環境に貢献する技術を駆使して革新とより良い未来を目指すことに重点を置いており、WRCは自動車のビジネス面においても世界的な意識と人気の両方を高めるための完璧なプラットフォームを提供している」