WRC2019/01/31

最速王タナク、3位も不完全燃焼

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTのオイット・タナクは、パンクで7位まで順位を落としながらも怒濤の走りで追い上げて3年連続でモンテカルロの表彰台に立つことになったが、けっして心から満足した週末だったわけではない。彼は3位になれたことはハッピーだと語ったものの、3位がほしかったわけではないからだ。

 タナクはモンテカルロの15ステージのうち7つのステージでベストタイムを獲得してここでも文句なしで最速の称号を手にすることになったにもかかわらず、セバスチャン・オジエとティエリー・ヌーヴィルによる優勝争いに加わることができなかったことにどこかでがっかりしているようだ。

「ハッピーだよ。金曜日が終了した時点では、このような良い結果を期待していなかったからね。土曜日と日曜日は完璧な仕事ができたし、表彰台は誇りに思っている。いや、しかし完全な満足と言っていいのか分からない」とタナクはまるでやり残した仕事があるかのように語った。

「パンクのあと、土曜日に良い走りができたので、それによってストレスを受けることはなかったという点ではよかったよ。でも、あのパンクがなかったとして、今のこのポジションよりももっと良くなっていたかどうか分からない。ティエリーとセブはトリッキーなコンディションの中で本当にいい走りをしていたからね」

「もちろん、すべてがうまく機能すれば、自然とペースもついてくることはわかった。チームが素晴らしい仕事をしてくれてクルマは最高だった。パンクがどうして起きたのかわからないし、僕たちは何も間違いをおかしてはいないけど、それでも時にうまくいかないこともあれば、また別の日にはうまく機能することもある」