WRC2017/09/25

次戦スペインには72台がエントリー

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 10月5日〜8日に開催される世界ラリー選手権第11戦ラリー・デ・エスパーニャには計72台がエントリーした。今シーズン全13戦中の11戦目としてスペインで開催されるイベントは、カレンダーの中で唯一のミックス・サーフェイスのラリーとなり、選手権への挑戦者たちを待ち受ける。

 2017年スペックのWRカーでのエントリーは13台がリストアップされている。そのリストのトップは選手権リーダーで、昨年のスペインの覇者、セバスチャン・オジエが記されている。彼はMスポーツ・ワールドラリーチームのチームメイト、オット・タナクやエルフィン・エヴァンスらととともにフォード・フィエスタWRCで参戦する。

 ヒュンダイ・モータースポーツからは今季残り3戦の起用が発表されたアンドレアス・ミケルセンが登場、ティエリー・ヌーヴィルとダニ・ソルドとともにi20クーペWRCでの公式戦デビューを飾る。ヘイデン・パッドンは今回のラウンドはスキップする。

 シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームは、クリス・ミーク、ステファン・ルフェーブル、カリド・アル-カシミの3人がシトロエンC3 WRCをドライブすることを決定、クレイグ・ブリーンはレッキのみの参加となる。

 TOYOTA GAZOO Racingはヤリ-マティ・ラトバラ、ユホ・ハンニネン、エサペッカ・ラッピがヤリスWRCを走らせる。

 前回のドイツを欠場したノルウェーのマッズ・オストベルグが2017年スペックのフォード・フィエスタWRCで戻ってくる。オストベルグはスペインにはコドライバーのトシュテイン・エリクセンとともにエントリーしているが、スペインの準備として先週末に出場したラリー・ヘデマルケンにはコドライバー候補の一人であるエミル・アクセルソンと出場しており、変更される可能性もあるだろう。

 ヴァレリー・ゴルバンとジャン-ミシェル・ラウーは、2017年以前のWRカーで、WRCトロフィーのカテゴリーを戦う。

 WRC2には、ラリー・イタリア・サルディニアに勝利したヤン・コペツキやWRCのライジング・スターのテーム・スニネンらを含む16台が登録されている。WRC2の上位を走るエリック・カミリーやオーレ・クリスチャン・ヴェイビーもエントリーはしているが彼らはこのラリーをポイント対象としてノミネートしていない。スペインの前哨戦として出場したラリー・オウレンセで総合優勝した新井大輝とクラッシュするまでベストタイムを叩気出すなど速さをみせた勝田貴元の二人も一年の集大成の一戦となる。

 ジュニアWRCカテゴリーでは5台のフォード・フィエスタR2がを戦う。この中には選手権をリードするニル・ソランスも含まれている。彼らと、オレカR4キットの開発ドライバーを務めるフランスのラファエル・アスティエがWRC3に登録されている。

 WRCレギュラードライバーとともに、今回のラリー・デ・エスパーニャにはスペイン国内競技に出場する13台のマシンが参戦、そのなかでも自転車レースで3度の世界王者となったサイクリスト、オスカル・フレイレは注目の存在となりそうだ。

 2008年にツール・ド・フランスで4回のステージウィンを記録し、ポイントランキングでもトップになったスペイン出身の41歳、フレイレは、2012年に自転車レースから引退し、昨年からスペイン国内のラリーへの挑戦を開始しており、スペイン国内規定のキア・プロシードGでWRCデビューを飾ることになる。