フォルクスワーゲン・モータースポーツは、メキシコにおけるテスト結果をうけて、ポロR5の開発プログラムへの遅延が避けられないことを認めた。
VWは当初、このマシンのFIAホモロゲーションを6月1日に設定していたが、このテストによってマシンへの変更が余儀なくされたため、ホモロゲーションの取得には少なくとも2カ月の遅れが生じ、最悪の場合には母国ラウンドであるラリー・ドイッチュランドでのデビューに影響がでることになりそうだ。
VWモータースポーツのディレクター、スヴェン・スミーツはドイツでのデビューを完全に諦めたわけではない。
「メキシコのテストはうまくいったし、ドライバーはとても満足しており、いい情報をもたらしてくれている。しかし、次のテストの前にいくつかのものを変更したいので、プログラムに若干の遅れが生じている」とスミーツは語った。
「ポロR5は8月のラリー・ドイッチュランドでデビューさせるべきだし、それが我々の計画だ。プログラムにあまり遅れがなければ計画どおりに行くが、さもなければそれは困難になるだろう」
「いずれにしてもホモロゲーションは、夏の終わりか秋の初めに取得できるだろうし、最初のカスタマーは年末までにクルマを手にしてラリーに参戦することが可能となるだろう」