FIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)第3戦インターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールは22日に最終日をむかえ、クスコ・レーシングの炭山裕矢(シュコダ・ファビアR5)がチームメイトのマイケル・ヤング(トヨタ・ヴィッツ4WD)に1分23.1秒差をつけて快勝、今季開幕戦から3連勝を果たすことになった。
インターナショナル・ラリー・オブ・ジョホールの最終日に残されたのは6SS/76.24km。雨によってマディなコンディションになることが懸念されたラリーウィークだったが、週末は大雨が見舞うことはなく、曇り空の最終日となった。初日を終えて3分以上のマージンを築いた炭山は、路面はやや湿っているため、埃に視界を遮られることもなく、グリップのある素晴らしい路面コンディションのなかで最終日も首位をキープ、SS9では大きくコースオフするシーンもあったが、最終的にヤングに1分23.1秒差をつけてマレーシアの勝者となっている。
また、トヨタ・ヴィッツ4WDの開発を手がけてきたクスコ・レーシングとヤングにとっても意義深い2位となった。ヤングはこれまでトラブルの多いシーズンを送ってきたが、3戦目で初の完走を果たすとともに、うれしいポディウムでのフィニッシュを達成することになった。
初日にリタイアとなったインドのPG・アビラーシュ(スバルWRX STI)が再出走で3位フィニッシュを飾り、同じく初日の終盤にリタイアとなったマレーシアのアブドゥル・ムハメド・ムスターファ(プロトン・サトゥリア・ネオ)も4位でのゴールを迎えている。
APRC次戦は9月15〜16日に開催されるラリー北海道となる。