Raid2017/06/29

狙うはダカール3連覇、プジョー3008DKRマキシ発表

(c)RedBull

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 プジョー・スポールは、ダカール・ラリーでの3連覇を目指してプジョー3008DKRマキシを投入することを発表した。

 新しい3008DKRマキシは、サスペンションアームを長くして左右のトレッドを10cmずつ拡大、2017年のダカールマシンよりボディ全体で20cmワイドになっており、これにともないフロントとリヤともにウィッシュボーンなど足回りを一新している。

 プジョーは2018年1月のダカール参戦の準備として、まずは7月7〜22日に開催されるシルクウェイ・ラリーにセバスチャン・ローブのドライブで3008DKRマキシをデビューさせるとともに、2017年スペックの3000DKRのステアリングをステファン・ペテランセルとシリル・デプレの2人に委ねる。なお、2018年のダカールに4人目のドライバーとして参戦するカルロス・サインツはシルクウェイ・ラリーに参戦しないものの、これまで同様にマシン開発には参加する。

 昨年惜しくも初のダカール勝利を逃したローブは、3008DKRマキシがこれまでのマシンより自信をもって走らせることができると語った。

「クルマはよりワイドになったことで、少しドライビングフィールも違っていると感じている。しかし、ロールは少なく、マシンははるかに安定しており、ロールも小さいため自信をもってサイドウェイで攻めることができるよ」とローブは語った。

「プジョー3008DKRマキシの最大のポイントはオフロードでの走行性能に尽きる。巾の広いトレッドと大きなタイヤでどんな道でも恐い物なしだ」

「しかし、ステージタイプの道ではあまり敏捷ではないかもしれない。それは4WDのマシンの領域になるが、我々のマシンはとくに砂丘に自信をもって取り組むことができるメリットをもっている」

 プジョー・スポールのディレクター、ブルーノ・ファマンは、今年のダカールをゴールした直後から3008DKRマキシの開発作業を開始したと語った。彼によれば、まだこのマシンは最終スペックではなく、シルクウェイ・ラリーや今後の開発作業を通じてアップデートを行う計画だ。

「今年のダカールのゴールランプに上がった直後から、我々は次期モデルの開発作業をスタートさせた」とファマンは語った。

「たった一度の勝利より、勝ち続けることははるかに難しいものだからね。チームのエンジニアたちは来年もドライバーたちが最高の結果を出せるようにマシンを開発しなければならなかった。それによって我々の最新のエボリューションモデルでは安定性とパフォーマンスの双方における改善をもたらしている」

「セバスチャン・ローブが、シルクウェイ・ラリーで3008DKRマキシをデビューさせることになる。すでに多くのテストセッションが行われて、すべてのドライバーがテストを行ったあとでこのラリーを迎えることになるが、実戦で得られるデータが来年のダカールに向けた最終スペックを決定するのに役立つだろう」