WRC2022/05/23

豊田社長、「貴元は惜しかった」

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシングWRTの総代表であるトヨタ自動車の豊田章男社長は、先週末のラリー・デ・ポルトガルにおいて優勝を飾ったカッレ・ロヴァンペラを祝福するメッセージを公開するとともに、最終ステージで惜しくも表彰台を逃すことになったものの、勝田貴元の逞しい成長を讃えた。(以下、コメント全文)

カッレ、ヨンネ、優勝おめでとう! 3連勝は本当にすごい! それもスノー、ターマック、グラベルでの3連勝。どんな道でも勝てるGR YARIS Rally1を示してくれたことに心から感謝します。

そしてワンツーフィニッシュ!チームのみんな、ありがとう! 新車がグラベルでどれだけ走れるのか、チームのみんなも不安だったと思います。そんな中で最初のグラベルステージでトップタイムを刻んでくれたのがエルフィンでした。そのエルフィンの走りでみんなが安心できました。2位の結果は悔しい気持ちもあると思いますが、今回のみんなの表彰台はエルフィンが導いてくれたものです。本当にありがとう。

貴元は惜しかった! でも今日の4位も大きな経験になったと思う。貴元が成長し続けてくれている事が嬉しいです。何度も言ってプレッシャーに感じてしまうと嫌ですが、ラリー・ジャパンで貴元が走る姿を本当に楽しみにしています。日本戦まであと8ラウンド、毎戦しっかり経験を積んで日本の道に戻ってきて欲しい・・・。私をはじめ日本の“貴元ファン”は皆、心からそれを願っていると思います。

雪混じりのターマック、スノー、雨で濡れたターマック、そして今回のグラベル。あらゆる道を経験しながらGR YARIS Rally1はポイントランキングをリードして前半3分の1を終えることができました。1戦1戦を走り抜き、シーズン最後にこのクルマが一番強いクルマになれるよう、この先もチームメンバー心ひとつに走ってまいります。ファンの皆さま、引き続き、応援よろしくお願いいたします。

追伸 セブへ
今回は悔しい結果でした。次はWECル・マンで長い長いターマックのラウンドですね。チームは別々ですが、タイヤを大切にしながらお互い長い道のりを走り抜きましょう!

追伸 ヤリ-マティへ
我々も次はスーパー耐久富士24時間レースで長い長い道のりですね。ヤリ-マティとは何年も同じチームにいますが、ドライバーとして一緒に走るのは初めてですね。本当に楽しみです! 用意したクルマが慣れない右ハンドル車でごめんなさい。左手のシフト操作を練習しておいて! 一緒に水素エンジンを楽しみましょう!