WRC2021/01/26

豊田社長、チームのモンテ完全制覇を祝福

(c)Toyota

 1月21〜 24日に行われた世界ラリー選手権開幕戦ラリー・モンテカルロは、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエが同イベントでの史上最多となる8度目の優勝を飾るとともに、トヨタとしては2017年のWRC復帰以来初となる勝利を1-2体制で成し遂げ、ドライバー選手権、コドライバー選手権、マニュファクチャラー選手権のすべてにおいてフルポイントを獲得、ターゲットとする3つの選手権タイトル獲得にむけて完璧なスタートを切ることになった。

 チームオーナーである豊田章男トヨタ自動車社長は、ワンツー・フィニッシュという素晴らしい結果を残してくれたチームのみんなに“おめでとう”と“ありがとう”を伝えたいと述べるとともに、新チーム代表であるヤリ-マティ・ラトバラのもとでチームが力強い第一歩を踏み出したことを嬉しく思うとメッセージを発表している。(以下、コメント)

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの5シーズン目がスタートしました。この禍の中でも例年と変わることなくWRCの道で走る機会を準備してくださった皆さまに、まずは心からの感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。そして、その初戦モンテカルロで、ワンツー・フィニッシュという素晴らしい結果を残してくれたチームのみんなにも“おめでとう”と“ありがとう”を伝えたいと思います。

 特に、1号車の誇りと責任を背負いながら、今回も確実に結果を残してくれたセブとジュリアン。地元での勝利、そして「50勝目」おめでとう! エルフィン、スコットも2位でのポイント獲得ありがとう! カッレとヨンネも最終日のパンクは悔しいけれど素晴らしい走りを見せてくれました。貴元もダンと共に走りきり、更なる成長を重ねてくれたと思います。自己最上位おめでとう。

 昨秋からチームは新会社、新体制への移行に全力を注いでくれていました。クリスマス休暇も返上し、新体制でのシーズン開幕、そして、その勝利のために働き続けてくれたメンバーも少なくありません。現場からも「チームの誰か一人でも欠けていたらモンテカルロには間に合わなかった」という声が聞こえてきました。トミと戦い抜いてきた4シーズンを通じて培われた個々人のプロフェッショナリズムとチームワークの良さを、私も改めて感じることができ、嬉しく思いました。

 モンテカルロの1週間前、新代表のヤリ-マティから、フィンランド、エストニア、ドイツ、日本にいる全てのチームメンバーに「全員の力が合わさって、はじめてヤリスが良いコンディションで走れる」という想いの共有があったそうです。ラリー中にもヤリ-マティは、チーム全員と話し、なんでも言い合える家庭的な雰囲気を作ろうとしてくれていたと聞きます。インタビューで「チーム運営に不安はないか?」という問いにヤリ-マティが「チームのみんながいるから全く不安はない」と即答してくれていた姿を見ました。私が目指すチームの雰囲気をヤリ-マティが作ろうとしてくれていること嬉しく思います。

 ヤリ-マティも、チームメンバーも、そして私も、新体制でのシーズンスタートには少なからず不安があったかと思います。しかし、モンテカルロでのチームの姿を見て、私は、その不安が一切なくなりました。ヤリ-マティはこのチームをもっといいチームにし続けてくれるでしょう。そして、ドライバー、コドライバー、チームメンバーは、ヤリスを“もっといいクルマ”にしていってくれると確信しています。

 ファンの皆さま、応援ありがとうございました。2021年シーズンも引き続きTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team をよろしくお願いいたします。