WRC2017/04/10

豊田社長、WRCの舞台に立つ

(c)TOYOTA GAZOO Racing WRT

 トヨタ自動車の豊田章男社長は、先週末のツール・ド・コルスにおいてTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム総代表として初めて世界ラリー選手権の舞台に立ち、そこで戦うチームの姿は、トヨタが目指す「もっといいクルマづくり」そのものだと感じたと語った。

 豊田総代表は、コルシカでやっとヤリスWRCの走る姿を間近で見て、チームと共に現場で戦うことができたとコメントしている。

「18年ぶりのWRC復帰から4戦目となるツール・ド・コルスで、やっと私もヤリスWRCの走る姿を間近で見て、チームの皆と共に現場で戦うことができました」と豊田総代表は語っている。

「土曜日、ラトバラ選手が午前のSSを終え昼のサービスに戻った際、大がかりな部品交換によるセッティング変更を制限時間ギリギリまで使って行うメカニック達の姿を目の当たりにしました。ドライバーが道との会話で感じたクルマへの違和感をメカニックやエンジニアが即座に改善し、また道に戻して走り続ける・・・ドライバー視点の開発とその改善を繰り返していくマキネンのチームの姿は、まさに私どもが目指す「もっといいクルマづくり」そのものだと感じます。現場では誰かが大声で指示を出すのでなく個々のメカニックが各々の役割を全うし作業が進んでいきました。想いが通じ合った信じあえるプロのチームを築きあげたマキネン代表に改めて感謝します」

「また、沿道では多くのファンやオフィシャルに出会うことができました。手の届きそうなところを通り過ぎるラリーカーの音や匂いや迫力を楽しもうとする文化がそこにはあり、WRCの現場でラリーの魅力を改めて体感することができました。彼らに笑顔で話しかければ、言葉は通じなくとも『トヨタがんばれ!』と返してくれます。ラリーを愛し、クルマを楽しみ、そしてトヨタの挑戦を応援してくださる方が世界中にいること、本当にありがたく、そして心強く思います」

「今後も、トミをはじめとしたチームのみんな、そして全世界にいるファンの皆さまとWRCの道をヤリスで走り続けていければと思います。応援いただいた皆さま、本当にありがとうございました。これからもサポートをよろしくお願いいたします」