WORLDWIDE2017/01/12

足立さやか、コドライバーとして世界に挑戦へ

(c)Toyota

 TOYOTA GAZOO Racingは、ラリーで世界に挑戦する若手ドライバーを支援するプログラム「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」の一環として、コドライバーの足立さやかを育成することを決定した。

 TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムは、「モータースポーツやラリーの楽しさ」を広げることを目的に、世界で活躍できる日本人若手ラリードライバーの育成を支援するプログラムとして2015年に開始した。トミ・マキネンの協力の下、勝田貴元と新井大輝を育成している。

 足立は2002年にラリー競技を始め、勝田範彦のナビゲーターとして全日本チャンピオンを4度獲得している。2015、2016年にはこのプログラムの育成ドライバーの一人、勝田貴元と組み、国内、海外でのラリーに出場してきた。

 足立はコドライバーとしてさらなるステップアップを目指しているだけでなく、日本国内でラリー競技が盛んになるよう、様々な取り組みも行ってきたが、今回、国際的なラリーへの挑戦のステップとして、フィンランド国内のトップドライバーの一人、ヤルコ・ニカラとコンビを組み、フィンランド国内選手権のSM-1クラス(車両はスバル・インプレッサ)にシリーズ参戦する。

「WRCにも出られるような選手になりたいと考えています。そのために、ペースノート作りやハイスピードコースでのラリー、チーム内の役割、ローカルルールなど、新しいことをたくさん学びたいです」と足立は新しい挑戦に向けて期待を述べている。

 足立の新しい挑戦をサポートすることになったニカラは、すでにペースノート作りの練習を開始していると明かした。

「新しいコドライバーとの参戦は自分にとっても挑戦であり、足立選手との参戦を心待ちにしています。彼女とのペースノート作りの練習はすでに開始しており、今後の競技に向けてお互いの理解を深めているところです。週末には初めてのラリー車での練習も控えており、このプログラムの一員になれたことをうれしく思っています」

 TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムの講師、ヨウニ・アンプヤは「足立選手とニカラ選手は今年一年フィンランド国内選手権にフル参戦します。初戦のアークティック・ラップランド・ラリーは、シリーズの中で最も長く、とても難しい厳冬下のラリーなので、簡単にはいかないでしょう。足立選手は新しいペースノートの書き方や、国際レベルでのコドライバーの役割について学べると思います」と述べている。

 フィンランド国内選手権の開幕戦として北極圏のロバニエミを中心に行われるアークティック・ラップランド・ラリーには、足立のほか、TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラムの育成ドライバー、勝田と新井の二人が参戦する。2017年のフィンランド選手権は全7戦が予定されており、最終戦は9月末にタンペレで開催されるレイクシティ・ラリーとなっている。

■2017年参戦予定スケジュール
・1/26-28 フィンランド選手権第1戦アークティック・ラップランド・ラリー
・2/17-18 フィンランド選手権第2戦SMヴァークナー・ラリー
・3/10-11 フィンランド選手権第3戦ターコSMラリー
・5/19-20 フィンランド選手権第4戦リーヒマキ・ラリー
・6/9-10 フィンランド選手権第5戦O.K.アウト・ラリー
・9/8-9フィンランド選手権第6戦SMウーシカウプンキ・ラリー
・9/29-30 フィンランド選手権第7戦レイクシティ・ラリー