WRC2018/05/23

足立さやか、フィンランド選手権でクラス優勝

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ラリーチャレンジプログラムによってコドライバーとしてヨーロッパでトレーニング中の足立さやかは、5月18〜19日に開催されたフィンランド・ラリー選手権第4戦SM O.K.アウト・ラリーにドライバーのヤルッコ・ニカラと参戦し、SM2クラス優勝を果たした。

 ニカラ・足立組が参戦したフィンランド選手権第4戦は、高いスキルが要求される典型的なフィンランドの高速グラベルラリーだ。車両はこれまで同様スバル・インプレッサWRX STIを使用したが、今回はSM2規則に合わせてリストリクター径を縮小し、これまでのSM1からSM2クラスへ変更して参戦することになった。

 ニカラ・足立組は8つのSSのうち4つのステージでクラストップタイムを記録、合計99.76kmのステージをそつなく走り切り、ライバルとなったヘンリク・ピエタリネンとの激しい戦いの末、2.4秒差でクラス優勝を勝ち取った。

足立さやか: 「トップ争いをしていた(ヘンリク・)ピエタリネン選手とのバトルはとてもエキサイティングでした。最終ステージの前、私たちのリードはたった2秒だったので、最終ステージはとにかくベストを尽くしました。午前のステージはたくさんルーズグラベル(砂状の砂利)がありとても滑りやすかったですが、2ループ目には道がきれいになっておりグリップが向上したので、より良いリズムでペースノートを読むことができました。素晴らしい経験ができたことをうれしく思います」

ヤルッコ・ニカラ:「今回SM2クラスに転向したことで、ライバルに対する我々のパフォーマンスが比較しやすくなった。今回の唯一のミスはSS3のあるコーナーでワイドに行き過ぎ溝にはまり、数秒ロスしたことだ。午前中のコンディションでは我々が選んだタイヤは少し硬すぎたが、午後に気温が上がってからはフィーリングが向上した。ペースノートはとても良くなり、自信を持ってプッシュすることができた」

 O.K.アウト・ラリーのSM1クラスではエリック・ピエタリネン(シュコダ・ファビアR5)が今季3勝目を獲得してフィンランド選手権を独走している。