JAPAN2023/02/06

鎌田卓麻、全日本開幕戦で2年半ぶりの優勝

(c)Takeshi Sakuma

 2023年全日本ラリー選手権第1戦ラリー・オブ・嬬恋が2月4日〜5日に行われ、今季からSUBARU RALLY CHALLENGEとして参戦する鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)がJN-1クラスの優勝を飾ることになった。

 全日本唯一のスノーラリーとして4年ぶりに開催が実現したラリー・オブ・嬬恋は、今季はFIA APRCアジア・カップを併催しての開催となった。コースは概ね雪に覆われた美しいウィンターコンディションとなったが、週末の気温は高くなったことから、ところどころシャーベットの難しいコンディションとなって選手たちを悩ませた。

 オープニングステージのベストタイムで飛びだしたのは鎌田、4.4秒差の2位には同じく今季はSUBARU RALLY CHALLENGEとして参戦する新井敏弘/小藤桂一(スバルWRX STI)が続く。しかし、昨年のラリー・ジャパンでのアクシデントによる負傷からの復帰戦となる新井は、序盤はペースが上がらない。福永 修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)がSS2でベストタイムを奪って2位へと浮上するや、3連続のベストタイムで首位の鎌田まで3秒差へと迫ることになった。

 しかし、福永がSS5のスピンで15秒をロスするなか、SS5、SS6で連続してベストタイムをマークした新井が2位へとポジションを上げるものの、最終ステージでこの日、4度目のベストタイムを奪った福永が0.1秒差で新井をパス、首位の鎌田から12.9秒差の2位で初日を終えることになった。

 最終日は、鎌田が2連続ベストタイムで好発進、逆転を狙った福永はふたたびスピンで3位へと後退する。鎌田は残された短い2ステージではペースをコントロールして首位をキープ、福永が連続ベストタイムで23秒差まで迫ることになったが、そのまま逃げ切って開幕戦に勝利することになった。鎌田にとって全日本では2020年のラリー丹後以来、2年半ぶりの優勝となった。

 また、JN-2クラスでは堀田 信/河西晴雄(トヨタGRヤリス)が今回はKAYABA Rally Teamから出場した奴田原文雄/東 駿吾(トヨタGRヤリス)を抑えて優勝を飾っている。JN-3クラスは上原淳/漆戸あゆみ(トヨタ86)、JN-4クラスは西川真太郎/本橋貴司(スズキ・スイフトスポーツ)、JN-5は鶴岡雄次/山岸典将(トヨタ・ヤリス)、JN-6は天野智之/井上裕紀子(トヨタ・アクア)がそれぞれ優勝を飾っている。