JAPAN2016/10/18

鎌田卓麻、11年ぶり全日本で優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 全日本ラリー選手権第8戦M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2016 が10
月15〜16日に行われ、シムスwith TEINの鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)が今季初優勝を飾った。鎌田は2014年にスバルBRZで4勝を飾って当時のJN-5クラスでチャンピオンになっているが、トップカテゴリーでの優勝は2005年7月に行われたラリー北海道以来、11年ぶりとなる。

 前年勝者の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が朝からターボトラブルで失速するなか、鎌田は初日の朝から4連続ベストタイムで先行、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)に対して7.9秒差をつけて初日をリードすることになった。鎌田は最終日も朝のSS7、SS8で連続してベストタイムを叩き出し、勝田との差を12.7秒へと拡大、午後のステージで勝田は反撃するも3.1秒届かず、逃げ切って優勝を飾ることになった。

 鎌田は、一年前のハイランドマスターズでクラッシュによってマシンを大破させて最終戦の新城ラリーへの出場を逃がしており、今回の優勝でみごと雪辱を果たすことになった。

 2位には勝田範彦、3位には奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューションX)が続き、二人のタイトル争いは最終戦に持ち越されている。最終日にターボ交換して臨んだ新井敏弘が順位を一つ上げて4位でフィニッシュしている。

 MATEX-ZEUS RALLY TEAM のシトロエンDS3 R3T MAXで出場した新井大輝/小坂典嵩は総合5位、JN-5では後続を2分以上引き離して全日本初優勝を飾っており、2位でフィニッシュした柳澤宏至/中原祥雅(プジョー208 R2)がクラス王者を決めている。

 JN-4クラスは石川昌平/石川恭啓(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-2クラスは小濱勇希/馬場雄一(スバルBRZ)、JN-1クラスは鈴木 尚/山岸典将(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権最終戦の新城ラリーは、11月4〜6日に開催される。