JAPAN2017/07/05

鎌田卓麻がラリー洞爺で全日本今季初優勝

(c)Takeshi Sakuma

 2017年全日本ラリー選手権第6戦ARKラリー洞爺が6月30日〜7月2日に行われ、SYMS DL TEIN WRX STIの鎌田卓麻/市野諮が今シーズン初優勝を達成することになった。鎌田は今季、ダートラのテスト中にケガが負うなど不運もあったが、2016年の第8戦ハイランド以来となるうれしい優勝となった。

 ARKラリー洞爺2017は新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が金曜日のオープニングSSをスタートして1つめのコーナーでコースアウトするという波乱のなか、前夜に行われたスーパーSSに続いて連続してベストタイムを奪った鎌田が奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ランサーエボリューション)に6.3秒差をつけてラリーを引っ張る展開となった。

 しかし、鎌田はSS5で前走車に追いついてしまったために20秒近くをロス、ベストタイムを奪った奴田原が首位に立つことになる。だが、奴田原もまたSS6でコースアウトを喫し、まさかのリタイアするなか、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)が首位に浮上するも、終盤に2つのステージでトップタイムを奪った鎌田が4.2秒差で続く展開で初日を終えることになった。

 鎌田は最終日もオープニングSSとなるSS9から好タイムで発進、じわじわと勝田との差を縮め、SS11でついに逆転に成功する。鎌田はその後、2度のベストタイムを奪って勝田を突き放し、最終的に6.8秒差でJN-6優勝を飾ることになった。

 JN-5クラスは川名賢/保井隆宏(プジョー208 R2)、JN-4クラスは上原淳/漆戸あゆみ(ホンダ・シビック)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツRS)、JN-2クラスは石田雅之/高杉哲也(トヨタ86)、JN-1クラスは須藤浩志/新井正和(ホンダ・フィット)がそれぞれ優勝を飾っている。

 次戦の全日本ラリー選手権第7戦ラリー北海道は9月15〜17日に北海道十勝地方周辺で開催となる。