WRC2021/02/26

アークティック、コースにエスケープエリアを準備

(c)Arctic Rally Finland

 アークティック・ラリー・フィンランドのクラーク・オブ・コースを務めるカイ・タルキアイネンは、今週末の高速フルスノーイベントにおいてスペシャル・ステージでトラブルがあった場合にはマシンを止める場所には注意が必要だとすべての競技参加者に呼びかけている。

 ロヴァニエミのステージはかなりのハイスピードのコースになることが予想されているが、雪の量が増えているためにルートのほとんどの部分でスノーバンクが生まれ、道幅がかなり狭くなっている。つまりそれは、誰かがステージ上でリタイアした場合、ストップしたクルマがコースを塞いで後続車の走行を妨げる可能性があるということだ。

 タルキアイネンは、コースには不規則な間隔になるものの、トラブルを抱えたマシンが避難するためにエスケープ・ポケット(写真参照)を用意したと語っている。

「スポーツの公平性を鑑みて、その場合は可能な限り道路脇にクルマを置くようにすること。そして直ちに赤い三角表示板とSOS/OKサインを持って十分な距離をとって次に走行するクルマに向けて明確なサインで自分のクルマが道路のどちら側のサイドをフロックしているのを警告するように。クルマが完全に道を塞いでしまっている場合、そのことを自身の安全を危険にさらすことがないように対向車にも確実に分かるようにしてもらいたい」

「我々は通行が妨げられることを可能な限り回避させるために、ステージ上の適切な位置に不規則な間隔でエスケープ・ポケットを用意するという対策を講じている。これらの場所をそれぞれのペースノートに記録し、もしあなたのクルマに技術的なトラブルを発生させていることに気付いた時には、その先の最寄りのエスケープ・ポケットからどのくらい離れているのかということを簡単に確認することができる」