ヨーロッパ・ラリー選手権、ラリー・ポーランドは非常に悲しい状況の中で開幕を迎えることになった。イタリア・ジュニア・チャンピオンの21歳のマッテオ・ドレットがテスト中に事故死した。
ラリー・ポーランドが水曜日に行った公式のテストセッションにおいて、複数のドライバーたちが、この超高速グラベルラリーに備えてテストを行ったが、ACIチーム・イタリアのドレットはここで悲劇的な事故に見舞われてしまった。
ポーランドのメディア『Rallypl』によると、事故はポーランド北部のミコワイキから約75キロ離れたエルガノヴォ地域のパシム村近郊で発生したという。ドレットのプジョー208 Rally4はコントロールを失い、道を外れて木に衝突、コドライバーのサムエレ・ペレグリーノは怪我はなく自力でクルマから脱出することができたが、駆けつけた救急隊はドレットの命を救うことはできなかった。
「最初の通報では、ドライバーが車内に閉じ込められているとの情報があった。消防団、およびシュチトノ地区本部に国家消防隊が現場に出動したが、心肺蘇生を行なったものの、ドライバーは亡くなってしまった」と、オルシュティン市の広報担当者グジェゴシュ・ロザンスキはラジオ・オルシュティンに語っている。
ドレットは昨年、イタリア選手権でジュニア・チャンピオンに輝いたあと、今季からERCジュニアカテゴリーに参戦し、プジョー208 Rally4を駆っていた。先月のハンガリーで行われたERCイベントでは、クラス3位で初の表彰台を獲得するなど、将来が期待されていた若手ドライバーだった。
イタリア自動車クラブ(ACI)の臨時コミッショナー、トゥリオ・デル・セッテはACIを代表して、深い悲しみと心からの哀悼の意を表している。「驚き、悲しみ、そして深い悲しみを感じています。ご家族、特にご両親、そして彼を知り、才能あるドライバーとして、そして極めて誠実な少年として支えてくださったすべての方々に、心よりお見舞い申し上げます。ACIは、情熱を注ぎながらこの世を去ったこの若きチャンピオンを決して忘れません。マッテオはイタリアモータースポーツの歴史に名を残すでしょう」