WRC2020/08/01

イープル・ラリーの初WRC開催に黄信号?

(c)Ypres Rally

 ベルギーでの新型コロナウイルス対策がふたたび強化されたことで、イープル・ラリーの初の世界ラリー選手権開催に暗雲が垂れ込めている。

 FIAは金曜日、ラリー・トルコの開催スケジュールについて当初より一週間早めた9月18-20日に変更することを承認することになった。この変更によって、ベルギーでの初WRC開催を可能とするカレンダーにスロットが生まれることになったが、この決定を待っていたイープル・ラリーのカレンダー入りについての発表はこの日は行われなかった。

 いまのところイープル・ラリーとWRCプロモーターの合意はあるものの、金曜日の段階ではまだ契約は行われてないとの情報だが、ベルギー・メディアはベルギーおよび隣国ルクセンブルクでの新型コロナウイルスの感染者数がふたたび増加しているために、7 月 29 日からベルギー国内ではコロナ抑制策が再強化されたという気になる情報を伝えている。

 報道によれば、ベルギーでは7月29日から最低でも4週間にわたって新型コロナウイルス対策を強化、社会的接触については家族以外の人と会うときは一度に5人を上限とするほか、イベントの観客についても屋内イベントは最大100人、屋外イベントは最大200人に制限されるという厳しい措置が導入されている。すべてのイベントではマスクの着用が義務化される。