WRC2018/09/29

ウィルソン、オジエとチームが達成した栄光に誇り

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 セバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシアが2019年に新天地を求めてシトロエン・レーシングに移籍するというニュースに続き、Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム代表のマルコム・ウィルソンは、これまで2年間にわたる二人の努力に感謝するとともに昨年の栄光はチームにとって終生忘れることができないものだとのメッセージを発表した。

 オジエは、Mスポーツに移籍直後の2017年の開幕戦モンテカルロでチームに5年ぶりの勝利をもたらすとともに、厳しいシーズンを戦いぬいてジュリアン・イングラシアとともに5年連続のドライバーズタイトルを獲得することになった。Mスポーツにとってチームからワールドチャンピオンが誕生したのは初めてのことであり、2007年以来となるマニュファクチャラー・タイトルの獲得とあわせて3冠すべてを獲得、オジエとともにチーム創設以来の栄光を達成することになった。

 ウィルソンは、オジエとイングラシアが去るという決定は悲しいが、チームとともに獲得した栄光を誇りに思うと語った。

「セブとジュリアンにお別れを言わなければならないのは本当に残念でならないよ。僕らは本当の家族のようだったし、今度彼らに会ったらきっと悲しい気持ちになるだろうね」とウィルソンは語った。

「私は、彼らとともにした栄光、勝利、そのすべてを大変誇りに思ってる。二人はチームにいくつもの遺産を残して去ることになるが、彼らと過ごした日々をチームの誰もがずっと忘れないだろう」

 オジエは今季、昨年より多い3勝を挙げているものの、選手権では苦戦を強いられている。ウィルソンはオジエのチーム残留に努力したが、残念ながら不十分だったようだと認めた。

「二人をチームに招いたばかりの日々のことを思い出すよ。ほとんどテストをほとんどしないまま初めてチームから出場したイベントで我々にとっての最初の勝利を獲得して、そして、ついにはプライベートチームとして栄光を成し遂げた日のことは決して忘れないだろう」とウィルソン。

「フォードの技術的なバックアップとともに、僕らは彼らをチームにとどめるための努力を続けてきたが、残念ながら不十分だった。しかし、まだ今季残りは3戦ある。彼らとの最後となるチャンピオンシップのタイトルを死守するためにチーム全体が110%の努力を続けるつもりだ」