WRC2017/10/30

ウィルソン滂沱の涙、母国戦でトリプルクラウン

(c)M-Sport

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 ウェールズ・ラリーGBの最終日、Mスポーツ・ワールドラリーチームはドライバーとコドライバー選手権、マニュマクチャラー選手権、そしてラリーの勝利をすべて決めることになり、チーム代表のマルコム・ウィルソンは、歓喜の涙を抑えることができなかった。

 ラリーGBの最終日ステージで、オット・タナクがチームの最初のドライバーとしてフィニッシュ、Mスポーツのマニュファクチャラー・タイトルが決定することになった。Mスポーツにとって2006年と2007年に続く3回目となるタイトルをチームのホームイベントで初めて決めることになった。

 そしてそのゴールからおよそ10分後、今度はセバスチャン・オジエがパワーステージでのポイントを奪ってラリーGBを3位でフィニッシュ、オジエとジュリアン・イングラシアの5年連続5度目となるドライバーズ・タイトルとコドライバーズ・タイトルが決まった。Mスポーツにとっての初のドライバーズ・チャンピオンの誕生だ。

 そして、さらにそれから数分後、エルフィン・エヴァンスがキャリア初の優勝を母国ラウンドで達成、Mスポーツの3つのワールド・タイトルに勝利で華を添えることになった。

 ウィルソンは、タナクのゴールからこれらの栄光が決まるたびに3回立ち上がって大きくガッツポーズをみせ、そして涙を抑えることができなかった。

「とても感動的な日になった。僕はドライバーたちがゴールするたびになんども泣いてしまった」とウィルソンは語った。

「最後のステージでは最初にオット(・タナク)がゴールラインを越えてマニュファクチャラーのチャンピオンシップが決まり、そのあとセバスチャン(・オジエ)がドライバーを奪い、そして再びエルフィンがゴールして私たちのホームイベントで勝利を飾ることになった。本当にトリプルクラウンだったし、私たち全員にとってとても感動的な一日になった」

「我々のチームは素晴らしい人たちがそろっている。我々はすべてのイベントで表彰台に立っていたし、今年は3人のドライバーがすべて勝利した唯一のチームとなった。フィエスタは、パフォーマンスと強さを持つことが証明された。それは、チームのひとりひとりのメンバーがこの途方もない作業に取り組んだからこそこの素晴らしい成果に結びついたのだと思っている」

「この機会に、セバスチャンとジュリアンに特別なお礼を言いたいと思う。彼らが今年の初めにチームに加わったとき、それは本当に皆が必要としていた揚力になった。今日の感動はあの日に二人がチームに加入してくれたときから始まったものだ。彼らは私たちすべてに本当に重要な影響を与えてくれた。そしてチームみんなが、オット、マルテイン(・ヤルヴェオヤ)、エルフィン、ダン(・バリット)と一緒に達成したことを非常に誇りに思っている」