シトロエン・レーシングは今週、スペインのグラベルステージでエアロダイナミクスを完全一新したC3 WRCの最新スペックのテストを行った。
クリス・ミークとクレイグ・ブリーンによって走行が行われたテストカー「#TEST 8」はこれまでのマシンとは多くの点においてまったく異なるエアロダイナミクスが採用されている。
最大の違いは前後のフェンダーの形状だ。これまではフォルクスワーゲンのように最大幅めいっぱいにフェンダーが張り出して上面がフラットであり、さらに後端が切り落とされたような形状だったが、今回目撃されたフェンダーはWTCCマシンのC-エリーゼにも似たシンプルなアーチ状のデザインとなっている。
フロントバンパーには左右に2枚のスラストスポイラーをもっているほか、開口部の位置や形状が大きく変更され、冷却系のレイアウトも刷新が行われているようだ。
また、リヤウィングはスプリッターをもってない代わりになだらかに波を打ったような形状の吊り下げ式となり、左右の翼端には下向きのウィングレットを備えている。
丸みを帯びたリヤフェンダーにはエアを抜くための穴が後方上部に開けられているほか、リヤのバンパーはさらに巨大化されたディフューザーを備えたことで形状が異なるものが装着されている。