WRC2017/12/17

エル・チョコラテ、54kmから31kmに短縮へ

(c)Toyota

 WRCの最高地点である標高2746mを走ることでも有名なラリー・メキシコのエル・チョコラテ・ステージはこれまで50kmを超えるステージとして数々のドラマと試練の舞台となってきたが、2018年のイベントでは23kmあまりも短くなった31.44kmのステージとして計画されることが明らかになった。

 2018年にWRC開催15周年を迎えるラリー・メキシコの主催者は、3月8〜11日にレオンをベースに第3戦として開催されるイベントのルートの詳細を発表した。

 2017年のラリー・メキシコは、スタートセレモニーをメキシコシティのソカロ広場の壮大な舞台を移し、20万人を超える観客たちが見つめるなかでオープニングステージが行われたが、2018年はグアナファトのフアレス劇場からスタート、ユネスコ世界遺産となっている銀鉱跡につくられた地下トンネルを舞台とする2.53kmのストリートステージGTOで木曜日の夜に開幕する。

 金曜日のオープニングSSは、26.05kmのドゥアルテ〜デラマデロとなり、31.44kmに短縮されたエル・チョコラテ、17.23kmのオルテガというタフな3つのロングステージのあとレオンに戻って1.11kmのストリード・ステージを走ったあとデイサービスを迎えることになる。午後もドゥアルテ〜デラマデロ、エル・チョコラテ、オルテガをループしたあとレオン・オートドローモの2.30kmのスーパーSSを2回走行する、9SS/155.15kmの1日となる。

土曜日は、30.97kmのグアナファティートから始まり、26.37kmのオテーツ、これに続く9.98kmのエル・ブリンコというおなじみの3ステージをサービスをはさんで2回ループしたあと、初日と同様にレオンのオートドローモで行われる2.30kmのスーパーSSを2回走る。さらにナイトサービスが行われたあと、レオンのストリートステージで締めくくる9SS/141.46kmという長い一日となる。

 日曜日の最終日は24.32kmのアルファロのステージで始まり、11.07kmのラス・ミナースがそれに続く。さらにノーサービスで行われる2回目のラス・ミナースがパワーステージとなり、グアナファトを一望できる丘の上に立つ独立戦争の英雄エル・ピピラの像の前でフィニッシュする計画だ。