トヨタGAZOOレーシングWRTのエルフィン・エヴァンスは、今週のラリー・フィンランドの高速グラベルロードではチームメイトのカッレ・ロヴァンペラを打ち破って今季初優勝を狙っていく。
ウェールズ出身のエヴァンスは昨年、ヒョンデのオイット・タナクに 14.1 秒差をつけてこの伝統の一戦で勝利を飾り、素晴らしい思い出を残している。
しかし、今季すでに5勝を飾っているロヴァンペラに対して、エヴァンスはいまだ未勝利となっており、これまでの7戦ともにロヴァンペラのリザルトを上回る結果を残していない。選手権リーダーのロヴァンペラとはすでに96ポイントという大差となっているため、もはやポイントを守るための戦いは必要ではない。
エヴァンスは、フィンランドでつかんだいいフィーリングを今年も再現して、ふたたび勝てる力があることを証明するつもりだ。
「フィンランドは、カレンダーの中でも好きなラリーの一つなので、とても楽しみにしているよ。クルマを走らせる特別な感覚はここ以外で味わうことができないものだ」とエヴァンスは語った。
「ここでの優勝は誰にとってもハイライトであり、昨年優勝できたのは特別なことだったが、今年は新世代のRally1カーで臨むため、新たな課題になる」
トヨタはホームラウンドのフィンランドに向けた最終テストをイベント直前の先週末から開始し、エヴァンスは月曜日にセットアップの調整を行い、マシンの感触を確かめている。
「フィンランドでは、クルマに大きな自信を持つことがとても重要になる。前戦ラリー・エストニアは僕らにとって良いステップになったので、昨年フィンランドの道で得たいいフィーリングを再現できるように、事前のテストでは懸命に取り組んできた」