WRC2018/05/24

エヴァンス、ポディウム獲得で重圧から解消された

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 Mスポーツ・ワールドラリーチームのエルフィン・エヴァンスは、ラリー・デ・ポルトガルで今季初の表彰台を獲得したことで、プレッシャーが少し解消されたと語った。

 エヴァンスは、昨年のラリーGBで初勝利を飾り、Mスポーツ・フォードのオフィシャルチームに復帰したが、これまでのシーズンは精彩を欠いてきた。

 昨年優勝を争ったラリー・アルゼンチンではポディウム争いに加わることなく失意のまま6位でラリーを終えたエヴァンスは、ポルトガルではステージ勝利を2つ獲得し、トップのティエリー・ヌーヴィルから40秒遅れで2位を飾った。

 とはいえ、ペースが好転したにもかかわらず、エヴァンスはそのスピードがどこから来たのか分からないと正直に認めた。

「全く正直に言えば、僕たちがマシンに加えた変更はそんなになく、ちょっとした微調整しかしていない」とエヴァンスは語った。

「アルゼンチンではドライビングの点であまり強くなかったエリアがいくつかあったと思う。ここではなんとかそれが上手くいったので、今後もこういうふうに続けていきたい」

 エヴァンスは、この結果が今後のラリーを構築するための土台となることを期待しているが、トラブルを避けるようペースをコントロールしたため、まだ改善の余地は残っていると語った。

「自分のドライビングすべてに完全に満足しているわけではないが、これは大きな前進だ。結果を得られそうだと感じる時は、ほんのちょっとのバランスなんだ。僕たちは今季のぎこちないスタートの後、本当に結果が必要だったので、そういう時は慎重になるものだ」とエヴァンスは付け加えた。

 彼だけでなく、さらにテーム・スニネンが3位に入り、Mスポーツ・フォードはダブルポディウムを獲得した。セバスチャン・オジエが金曜日にリタイアしたにもかかわらず、チームはマニュファクチャラーズ選手権をリードするヒュンダイ・モータースポーツとの差を2ポイント縮め、13ポイント差の2位で終えることができた。

「セブのことは非常に残念だ。それがなければ、3台ともかなり高い順位だったと思う。しかし、僕とテームは、今年の序盤であまり役に立てなかったので、ようやくマニュファクチャラーポイントに貢献できてうれしいよ!」と彼は語った。