WRC2025/06/27

オジエ、「いまのところ」次戦はチリの予定

(c)Toyota

 
 セバスチャン・オジエは、今週末のアクロポリス・ラリーの後、夏季休暇を取る予定だが、次の出場はどのイベントになるのだろうか。9度目のワールドチャンピオンの可能性が生まれたとき、それを狙う考えはまったくないのだろうか。

 オジエはポルトガルとサルディニアで2連勝を果たし、選手権ランキング2位に浮上した。選手権リーダーのエルフィン・エヴァンスとはわずか19ポイントのビハインドだったため、チャンピオンシップを争う可能性が再び浮上することになった。しかし、アクロポリス・ラリーのスタート前に発表された次戦のラリー・エストニアのエントリーリストには彼の名前はなく、昨年そうしたように後半戦をフル参戦することを期待していた多くのファンをがっかりさせている。
 
 選手権はエストニアの後、フィンランドへと続き、その後は南米のパラグアイとチリで開催される。オジエは、次のラリーの計画について聞かれ、当初からエストニア、フィンランド、パラグアイを欠場したあと9月中旬のチリで復帰する計画だったと認めた。

「確かなことは分かっている。それが当初の計画だ。次の予定はチリだった。だから、いまのところは他に計画はない。少なくとも少しは休みを取ることになる」とオジエは語った。

 彼は短いコメントの最後に「少なくとも少し休むことになる」と付け加えたが、この発言は、このあまりに長い夏季休暇が変更される可能性があるのではなかろうかという新たな疑問を投げかけることになった。
 
 いずれにせよ、オジエが今週末のギリシャで3連勝、そして今シーズン4勝目を飾ることになったとき、彼の「いまのところ」の計画に修正が加えられることになるかもしれない。

 この週末、非常に過酷なコンディションが待っていると考えられるが、オジエはパンクしなければ表彰台は確実だと語り、それがいかに困難であるかを認めた。

「金曜はおそらく最も過酷な日になるだろう。ステージの標高が低く、路面温度も高いからだ。おそらくこれまでで最も暑いコンディションの一つだと思う」とオジエは説明した。

「そしてステージはひどく荒れている。このラリーで勝つのは至難なのはパンクするかどうかが他のラリーよりも運に左右されるからだ。もちろん、明らかに少しペースを落とさなければならないセクションもあるが、それでなくてもパンクすることもある。パンクせず、トラブルに巻き込まれなければ、間違いなく表彰台に上がれるイベントだと思う」