WRC2018/09/28

オジエ、「シトロエンで世界チャンピオンに挑む」

(c)Citroen

 セバスチャン・オジエは、シトロエン・レーシングでタイトルを獲得するというやり残していた仕事を思い出したようだ。彼は、第3のマニュファクチャラーチームでワールドチャンピオンを獲得するという新しいチャレンジをするためにシトロエンへの加入を決断したと語った。

 オジエは2011年にシトロエンで初王座に挑んだが、それによりセバスチャン・ローブとの関係が悪化したことによってチームを離脱、2013年にWRCに参戦したフォルクスワーゲンとともに31勝を獲得するとともに4度のワールドチャンピオンを獲得、さらに新天地Mスポーツ・ワールドラリーチームでも昨年、5回目のワールドチャンピオンを獲得している。

 これまでに異なる3つのチームでワールドチャンピオンを獲得したのはユハ・カンクネンのみだが、オジエは、懐かしいスタッフたちが待つチームでこの偉大な記録にチャレンジすることを心から待ち遠しく感じている。

「シトロエンとの新しいチャレンジを前に本当に興奮しているよ。僕にとっては、世界選手権を戦う機会を最初に与えてくれたチームであることを忘れたことはないので、本当に待ち遠しい」とオジエは語ってる。

「僕の決定にはさまざまな要因が影響している。以前にいい関係だった人たちと再び働くというアイディアが気に入っているし、3つ目のメーカーで世界チャンピオンになるためのチャレンジをやり遂げる機会にも興奮している。そして、当然のことだと言うわけではないが、僕はマシンが確かな可能性を秘めていると確信しており、サトゥリーのファクトリーの人々に大きな信頼を持っている」

 オジエは、情熱あふれるMスポーツでの2年間に感謝していると語るととも、チームで今季のドライバーズタイトルを獲得するために最後までチャレンジを続けると語った。

「2年前にMスポーツに参加することに決めたとき、多くの人はそれをリスクとみなしていた。僕はそれを挑戦と考え、彼らとと一緒に驚くべき成果を達成した。マルコム(・ウィルソン)と彼のチームは、ラリーへのあれほどまでの情熱を持っている。信じられないほどの2年間をともにできたことに感謝したいと思っている」とオジエ。

「新たな新たな挑戦の時が来たが、まずはこの特別なパートナーシップを最善の方法で締結することに集中する。チャンピオンシップはまだ非常に近く、僕らたちはチャンスを生かすために戦い続け、最後の最後までプッシュし続けるよ」