WRC2019/09/17

オジエ、「僕にはこの勝利が必要だった」

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 シトロエン・レーシングのセバスチャン・オジエは、絶体絶命の状況のなかで迎えたラリー・トルコで値千金の勝利を飾り、タイトル争いに踏みとどまった。

 オイット・タナクに40ポイントをリードされてトルコを迎えたオジエは、「ミスしたら選手権は終わりになる」と決死の覚悟でスタートに臨むことになった。彼はいきなり金曜日の最初のステージでパンク警告システムのアラームによってひやりとさせられたが、さまざまな試練にライバルが見舞われた残りの三日間で小さなミスをすることなくまさしく王者にふさわしい完璧な走りをみせて、タナクに17ポイント差まで近づく勝利を飾ることになった。

「チャンピオンシップを競うために、この勝利は重要だった。僕たちはオイットに(選手権のポイントで)かなり離されていたので、少し戻すことができてうれしい」とオジエは語った。

「このようなラリーでは、どんなことも起こり得ることは分かっていた。そして現実にそのようなことがいくつも起こった。僕らは最終日も短いけれど最後までミスをすることなく賢明なアプローチを続けることだった。そして、僕らはトラブルを避け切ることができた。それこそが必要なことだった」

「オイットからは離れているが、まだ可能性はある。次のラリーGBは僕が好きなラリーだ。僕にとてもよく合っているので、彼にプレッシャーをかけ続けられることを願っている」

 オジエは、二日目に接戦を演じたチームメイトのエサペッカ・ラッピについて、将来はタイトルを争うことになるだろうとその速さを称賛した。

「エサペッカ(・ラッピ)と非常に接戦で最終日を迎えたが、僕たちの間に戦いはなく、僕らの戦う相手は目の前のコースだった。だが、彼が素晴らしいラリーをしたことは確かだ。彼は将来的には、タイトルを共に競うかもしれないし、それは来年かもしれない」