セバスチャン・オジエは、2025年シーズンの残り全戦を出場することも期待されたが、7月に行われるラリー・エストニアには出場しないことが明らかになった。
8度の世界チャンピオンに輝いたオジエは、ラリー・イスラス・カナリアスで復帰したあとラリー・デ・ポルトガルとラリー・イタリア・サルディニアで2連勝を果たし選手権ランキング2位に浮上、今週開催されるギリシャのアクロポリス・ラリーにも出場する。
このことから、オジエがおよそシーズンの半数と予想された参戦プログラムよりも多くのイベントに出場するのではないかとの憶測が飛び交っていたが、ラリー・エストニアには出場しないことが明らかになった。
ラリー・エストニアは月曜日、2年ぶりのWRC開催となる今年のイベントのエントリーリストを公開、10台のRally1カー、22台のRally2カーを含む全41台がスタートに臨むことが明らかとなった。
トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームは、4台のGRヤリスRally1を投入、エルフィン・エヴァンスとカッレ・ロヴァンペラに加え、勝田貴元がサファリ・ラリー以来マニュファクチャラーノミネートされることになる。また、サミ・パヤリはいつもどおりトヨタのセカンドチームであるTGR-WRT2からの参戦となる。
ヒョンデ・モータースポーツは3台のヒョンデi20 N Rally1を投入、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナク、アドリアン・フールモーというレギュラーメンバーの布陣だ。Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは3台のフォード・プーマRally1を投入、グレゴワール・ミュンスターとジョシュ・マクアリーンがマニュファクチャラーノミネートされ、マルティンシュ・セスクスはチームのポイント対象外のドライバーとして出場する。
WRC2選手権には20台がエントリー、プリントスポーツから出場するタイトル候補の一人であるオリヴァー・ソルベルグ(トヨタGRヤリスRally2)を筆頭に、トークスポーツ・ワールドラリーチームはニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRS Rally2)、ローペ・コルホネン(トヨタGRヤリスRally2)、ラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、ミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRS Rally2)といった強力なメンバーがそれに続く。また今季、フィンランド選手権で初優勝を飾った18歳の新鋭トゥッカ・カウッピネン(トヨタGRヤリスRally2)も参戦する
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムは、2期生の小暮ひかると山本雄紀がトヨタGRヤリスRally2でWRC2出場を果たすほか、3期生の後藤正太郎と松下拓未がルノー・クリオRally3でWRC3に参戦する。