WRC2016/11/17

オジエ、オーストラリアのシェイクダウン一番時計

(c)VW

 2016年世界ラリー選手権(WRC )の最終戦ラリー・オーストラリアのシェイクダウンが木曜日の朝から行われ、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が3分1.5秒のトップタイムをマークした。VWはこの一戦でWRCから撤退することを決めており、チームの最終戦において勝利をもたらすべくオジエが気合いの入った走りを披露した。

 オーストラリアのシェイクダウンは木曜日の現地時間朝8時から5.02kmのボーイズロードのステージでスタートした。ドライコンディションとなった路面にはグラベルが覆い、1回目の走行では後方からスタートしたヤリ-マティ・ラトバラ(VWポロR WRC)が3分8.5秒のトップタイムをマーク、これにヒュンダイ・モータースポーツのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20WRC)が1.2秒差で続く展開となり、1番手でコースに入ったオジエは4.2秒遅れの7位で発進することになった。

 しかし、路面がクリーンになりはじめた2回目の走行ではオジエもペースをアップ、この時点で暫定トップに立ったティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20 WRC)から0.4秒差で続くことになり、さらに3回目の走行では自身の1回目の走行のタイムを11.2秒も上回るタイムを奪い、シェイクダウンをトップで終えることになった。

「路面掃除によるクリーニングの効果は素晴らしいよ」とオジエは語った。「僕らがレッキを始めた火曜日から雨の兆候はなく、路面は完全にドライでダスティだ。多くの人が例年以上にきびしいと言っている。僕もそう期待していないよ」

 シェイクダウン2番手タイムは4回の走行を行ったアンドレアス・ミケルセン(VWポロR WRC)が0.1秒差で続き、前戦ラリーGBでもオジエと優勝争いを演じたオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)がオジエから0.8秒遅れの3番手につけている。

 シェイクダウンの4番手にはヒュンダイ・モータースポーツのヌーヴィルとヘイデン・パッドンの二人がタナクから0.2秒差で並び、エリック・カミリー(フォード・フィエスタRS WRC)がチームメイトのマッズ・オストベルグを上回る6番手となっている。

 また、1回目でトップに立ったラトバラは2回目以降思ったようにタイムが伸びず、3回目にはメカニカルトラブルのために9番手に止まることになった。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. セバスチャン・オジエ 3分01.5秒
2. アンドレアス・ミケルセン 3分01.6秒
3. オット・タナク3分02.3秒
4. ティエリー・ヌーヴィル 3分02.5秒
= ヘイデン・パッドン 3分02.5秒
6. エリック・カミリー 3分03.3秒
7. ダニエル・ソルド 3分04.2秒
8. マッズ・オストベルグ 3分04.4秒
9. ヤリ-マティ・ラトバラ 3分06.4秒
10.ロレンツォ・ベルテッリ3分10.5秒