WRC2025/10/18

オジエ、クラッシュの原因はタイヤのパンク

(c)WRC.Promoter

 セバスチャン・オジエの9度目のワールドチャンピオンをかけた挑戦は、土曜日の朝のクラッシュで大きな痛手を負うことになった。
 
 オジエは雨でウェットコンディションとなったケプリー・ステージの17.8km地点でアンダーステアを出してコースオフ、正面から立木に衝突し、反対側のディッチに飛び込んだ。オジエはこれはドライビングミスではなく、不運なパンクが原因していると説明した。

「残念ながら、左フロントがパンクしてしまった。しかも、同時にセンサーが機能していなかったため、パンクに関する情報を得ることができなかった」とオジエはRallyTVに語った。

「このどうってことないコーナーに差し掛かるところでパンクに気づいた。しかし、車は全く曲がらず、私は溝に落ち、すぐ後ろの木にぶつかってしまったんだ・・・」

 オンボード映像を見ると、たしかに手前のコーナーではステアリングに反応してマシンは姿勢を変えていたが、問題の右コーナーのブレーキのあとハンドルを右に切ったもののターンインできず、アンダーステアの状態となったため、オジエは瞬間的にサイドブレーキを2回引いて姿勢変化を試みたが、マシンのリヤタイヤは路肩の濡れた草むらに乗って道路から落ちており、マシンは路肩にある太い立木に向かって激突してしまった。

「残念ながら、どうすることもできませんでした。こういう状況では、フラストレーションが増すばかりなのか、それとも減るのか、自分でもよく分かりません。ステージがトリッキーだったので、あまり力を入れていなかった。自分たちは安全なペースで走っていると感じていた。でも、不運にもパンクしてしまったら、どうすることもできないよ・・・」

 RallyTVの映像では、オジエとコドライバーのヴァンサン・ランデが吹き飛んだ左フロントタイヤを確認する様子を映しているが、たしかにタイヤはイン側のサイドウォールが完全に割れて裂け目ができているのが確認できる。オジエはマシンのダメージについてはわからないとしているが、チームが明日までに修理できると信じていると語っている。

「チームは当然ながらマシンのチェックが必要だ。左フロントにはまだかなりの衝撃あとが痛々しく残っているが、うまく修復できれば明日は復帰できるだろう」
 
 オジエはセントラル・ヨーロッパ・ラリー開幕前、世界選手権のランキングでチームメイトのエルフィン・エヴァンスに2ポイント差をつけて首位に立っていた。土曜日の朝のループを終えた時点の順位での暫定ポイントでは、エヴァンスが289ポイントで選手権リーダーとなり、11ポイント差でカッレ・ロヴァンペラ、15ポイント差でオジエ、そして43ポイント差でオイット・タナクが続く計算だ。
 
 オジエにとって幸いなことに、明日の最終日に出走できれば、もっとも条件のいい一番手でコースを走行できるため、スーパーサンデーとパワーステージでの好ポイントを狙うことができる。