WRC2016/10/13

オジエ、スペインのシェイクダウンで一番時計

(c)Michelin

 世界ラリー選手権(WRC)第12戦ラリー・デ・エスパーニャのシェイクダウンが木曜日に行われ、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が2分13.9秒のトップタイムを叩きだしたものの、地元スペインでの初優勝を狙うダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が0.1秒差で続いている。

 スペインのシェイクダウンは、13日木曜日の朝8時からサロウ近郊に設けられた2.97kmのグラベルとターマックのミックスステージで行われた。前日の大雨によってグラベルはマディ、ターマックにも泥が乗って滑りやすくトリッキーな路面コンディションとなった。

 最初の走行で速さをみせたのは、2番手の走行ポジションからスタートしたアンドレアス・ミケルセン(VWポロR WRC)だった。昨年のスペインで初優勝を飾っているミケルセンは、一回目の走行ではただひとり2分20秒を切り、コースオープナーとして走行したオジエに1.8秒差をつける一番手タイムで発進し、さらに2回目の走行でも自身のタイムを4.7秒上回り、トップタイムを更新する。

 しかし、3回目の走行ではペースを上げたオジエが一番手タイムを奪い、ソルドが2番手、タイムを伸ばせなかったミケルセンはオジエから1.2秒差の3番手タイムでシェイクダウンを終えている。

 1.7秒遅れの4番手にはアブダビ・トタル・ワールドラリーチームのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)とともにDMACKタイヤのオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)が続いており、ヤリ-マティ・ラトバラ(VWポロR WRC)は4回の走行を行ったものの、思うようにタイムを縮められずに2秒遅れの6番手にとどまることになった。

 昨年のシェイクダウンでトップタイムを奪ったヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)は2.3秒差の7番手、ヒュンダイと2年契約を更新したティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20 WRC)はMスポーツのマッズ・オストベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)と並んで8番手となっている。

 ラリー・デ・エスパーニャはこのあとサロウでスタートセレモニーが行われたあと、現地時間18時から始まるバルセロナ・モンジュイックの市街地ステージで開幕する。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. セバスチャン・オジエ 2分13.9秒
2. ダニエル・ソルド 2分14.0秒
3. アンドレアス・ミケルセン 2分09.7秒
4. クリス・ミーク 2分15.6秒
=. オット・タナク 2分15.6秒
6. ヤリ-マティ・ラトバラ 2分15.9秒
7. ヘイデン・パッドン 2分16.2秒
8. ティエリー・ヌーヴィル 2分16.9秒
=. マッズ・オストベルグ 2分16.9秒
10. ロレンツォ・ベルテッリ 2分17.0秒
11. エリック・カミリー 2分17.2秒
12. クレイグ・ブリーン 2分17.8秒
13. ケヴィン・アッブリング 2分18.6秒
14. マルティン・プロコップ 2分18.8秒