トヨタGAZOOレーシングWRTのセバスチャン・オジエは、ラリー・モンテカルロの初日、ブレーキが全く効かない状態に陥った経験をしたことでペースが上がらなかったと語った。
オジエは20.58kmのオープニングステージのサン・ディスディエ〜コール
の中盤でブレーキが底付きするような問題を抱えて3.6秒を失い、さらにSS2サン・モーリス〜サン・ボネでも13.3秒を失い、ラリーリーダーのオイット・タナクから16.9秒差の5位にとどまった。
オジエはブレーキトラブルがあったためにリズムを失い、攻める自信がもてなかったと語っている。
「最初のステージの序盤は、このタイヤのウェットコンディションでの経験がほとんどなかったので、フィーリングをつかむために慎重になっていた。しかし、ステージ中盤に突然、ブレーキペダルが完全に底まで行ってしまい、ブレーキが全く効かなかったんだ」
「幸いにも上り坂だったので、十分にポンピングしてコーナー手前でクルマを止めることができたが、その後は自信が完全になくなってしまい、ずっとポンピングすることになった」
「これで、その後のループの残りのステージは厄介だった。リズムが悪かったのは、そのせいもあると思うが、慎重に行っていたことは確かだ。ブレーキに自信がないときは、限界まで走るのは難しい」
モンテカルロでの8度目の勝利をめざすオジエは、金曜日の朝のスタートまでには問題が解決することを期待していると語っている。
「明日の朝のスタートは非常に早く、おそらくトリッキーなコンディションになる。マシンは100%の状態になると確信しているので、あとは自分のベストを尽くすだけだ」