セバスチャン・オジエは、ラリー・サウジアラビアで2025年のWRCタイトルを獲得し、セバスチャン・ローブのWRCタイトル獲得記録に並ぶ9回を達成した。さらに彼は来年は14戦のうち10戦のWRCに出場する計画だと発表、チャンスがあれば10度目のタイトルという新記録が誕生することになるかもしれない。
オジエは今季のWRC最終戦のラリー・サウジアラビアを3位でフィニッシュ、最後までタイトルを争ったチームメイトであるエルフィン・エヴァンスに4ポイント差をつけてチャンピオンシップを制することになった。
オジエはこれまで、フォルクスワーゲン(2013-16年)、Mスポーツ・フォード(2017-18年)、そしてトヨタ(2020-21年)で世界タイトルを獲得してきたが、4年ぶりに9度目のタイトルに輝くことになった。
また、オジエのコドライバーであるヴァンサン・ランデにとって、これは初のタイトル獲得となった。ランデは、2022年シーズンの最終戦ラリー・ジャパンからオジエのパートナーを務めてきた。
オジエは今シーズン、スウェーデン、ケニア、エストニアの3戦は欠場したが11戦に出場し、モンテカルロ、ポルトガル、サルディニア、パラグアイ、チリ、ジャパンの6戦で優勝を飾っている。表彰台を逃したのはパンクでリタイアしたセントラル・ヨーロッパの1度だけだった。
サウジアラビアでは、タイトルを争うエヴァンス同様にスタートでは路面のクリーニングに苦しむことになり、木曜日を7位で終えることになった。オジエはタイヤ交換など深刻なトラブルを回避して金曜日を6位でフィニッシュ、最終日の劇的な展開のなかで3位まで浮上し、9度目のタイトル獲得を果たした。
「本当に素晴らしいシーズンだった」とオジエは語った。「エルフィンとスコットとの素晴らしい戦いぶりだった。真のチャンピオンは、素晴らしいライバルがいるからこそ生まれる。彼らはシーズン最後のステージまで、僕たちを限界まで追い詰め、非常に力強かった。チーム全体にとっても成功したシーズンだったし、このチームの一員でいられることを誇りに思う」
オジエはポディウムで行われた記者会見において、来シーズンは10度目のタイトルを狙うためにフル参戦する考えはないのかと問われ、10戦に出場する計画だと明かした。
「一つ確かなのは、もう1年間フル参戦するモチベーションがないということだ」とオジエは語った。「しかし、彼は都合がいい時に来るだけだなんて言われたくない。だから、単純に言えば、息子の学校が休みの時は行かない。つまり10戦のラリーに出る。それだけだ」
来シーズン、4戦欠場しても、オジエが2025年のパフォーマンスを再現できれば、記録を破って10度目のチャンピオンシップ獲得は不可能ではない。しかし、彼はそれが決して容易ではないことをよく理解している。
「実際、今シーズンは素晴らしい走りを見せることができた。11戦に出場し、10回の表彰台に立ち、そして6回の優勝だ。しかし、モータースポーツには自分ではコントロールできない要素がたくさんある」とオジエは語った。
「今年は、パフォーマンスと安定性の両面で、おそらく僕にとってこれまでで最高のシーズンの一つになった。すべてがうまくいき、星が揃ったおかげで、9つのタイトルを獲得するチャンスが巡ってきた。でも、このように厳しい戦いのなかでタイトルを連覇するのは、決して簡単なことではない」