WRC2025/05/27

オジエ「WRCの勝利は困難になった」

(c)Toyota

 
セバスチャン・オジエは、自身のキャリアの中でこれまで以上に、世界ラリー選手権のラリーで勝利を収めることが難しくなっていると感じている。

 オジエは、ラリー・デ・ポルトガルでは、土曜日の終盤にヒョンデのオイット・タナクがパワーステアリングを失った隙を突いて素晴らしい勝利を飾ることになった。これにより彼はキャリア通算63勝目を挙げ、ポルトガルで通算7度目となる記録的な勝利を達成することになった。

 オジエは前戦のラリー・イスラス・カナリアスでも、チームメイトのカッレ・ロヴァンペラにペースで太刀打ちできなかったと語っていたが、ポルトガルでもタナクに匹敵するスピードが自分にはなかったことを率直に認め、自身の年齢がパフォーマンスにわずかながら影響している可能性があるという現実を受け入れているようだ。

「確かなのは、(年をとったら)楽にはならないということだ。むしろ、確実に難しくなっている」と、現在41歳のオジエは語った。

「それに、いまはスーパーサンデーがある。昨日の夜の状況を見れば分かるだろう。僕には27秒のリードがあった。昔なら、『よし、みんなステージをこなして、最後にパワーステージでもう一度プッシュするだろう』と考えただろう」

「今は誰もが全開で走る。だからリスクを抑えようとして少しでもリズムを崩したり、安全すぎる走りになってしまうと、簡単に勝てなくなってしまう。最終日の朝も、自分で自分を脅かしてしまったようだ!最初のステージで慎重になりすぎて、クリーンすぎたせいで、いきなり11秒も失った。そして最後までずっとプレッシャーを感じた」

「何が起こるか分からないから、プッシュするしかなかった。15秒差なんて、大した差ではない。特にあの荒れたステージの2回目の走行ではね。だから最後まで本当に大変な戦いだった」

 それでもオジエの年齢を心配する必要はまだまだ当分ないだろう。彼のラリーへのポルトガルでの勝利はWRC史上9番目に年長の記録にすぎないからだ。現在のWRC史上最年長優勝記録は、2022年のラリー・モンテカルロでセバスチャン・ローブが47歳331日だ。

「体力的にも精神的にもかなりきつい週末となった。それだけに、ポルトガルで7度目の表彰台の頂点に立てたことを嬉しく思っている。ここは昔から僕にとって特別な場所で、心のどこかにある国だったが、その思いは今回でさらに深まった。僕たちにとってもチームにとっても、最高の報酬を得ることができた。この喜びが得られるかぎり、勝利に向けてプッシュし続けるだろう」